新宿で目にした公園の“意地悪ベンチ”、物議醸すも… 役所が明かす30年続く「騒音問題」に愕然
東京・新宿の公園のベンチの形状が物議を醸している。役所に取材すると、公園が抱える「騒音問題」が明らかになって…。
子供から高齢者まで、多くの人の憩いの場となっている公園。ベンチに腰掛け、ホッとひと息つく瞬間は何物にも代え難い。
ネット上では、東京・新宿区のある公園のベンチの形が物議を醸していて…。
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■東京・新宿の公園のベンチが…
事の発端は、3月中旬に投稿されたあるXユーザーのポスト。内容としては、新宿区の公園のベンチが意地悪な形になっているというもの。
拡散された投稿には、背もたれがなく、座る面がアーチ状になったベンチの写真が添えられている。一見すると、背もたれや仕切りがないため、幼い子供が座った時に誤ってひっくり返ってしまうのではないかと思ってしまう。
調べたところ、こちらのベンチは「新宿区立さつき児童遊園」にあることが判明。
■「意地悪ベンチ」とネットで物議
アーチ形のベンチはネット上で波紋を呼んでいる。「お年寄りや足が悪い人や体調が悪い人も座りにくい」「これ、もうベンチですらない」「ホームレスを横になって寝させねえという意思ばかりが突出している意地悪ベンチ」「公園でベンチに座って、まったりするなっていうこと?」など、批判の声が続出。
都内の公園では横に仕切りが設けられ、寝転べない作りになったベンチを見かけるが、アーチ形は珍しい印象だ。なぜ、このようなデザインにしたのだろうか。
現地に足を運び、新宿区役所に取材したところ、「本当の理由」が明らかになったのだ…。
■公園に足を運んでみると…
4月初旬、「新宿区立さつき児童遊園」に足を運んだ。JR大久保駅から徒歩7分の場所にあり、マンションやアパートが建ち並ぶ閑静な住宅街だ。
滑り台や砂場はあるものの、それほど大きな公園ではない。話題になったベンチは砂場の近くに3基置かれており、すべてアーチ形のデザイン。
実際に記者が座ってみると、背もたれがないため少々座りにくさは感じるが、思ったよりもアーチの形状は緩やかだ。
園内には、「公園は寝泊りするところではありません」という看板や、「Let’s keep quiet」と英語で深夜や早朝に騒がないよう注意を呼びかける看板が掲出されていた。