デーブ・スペクター、リニアの必要性を疑問視 「人口も減ってるし、コストすごいから」
静岡県・川勝平太県知事の辞意表明により、改めて注目されているリニアモーターカーの開業。しかし、デーブ・スペクターはそもそも必要なのかと疑問を提起する。
辞職を表明した静岡県・川勝平太知事について、7日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)でデーブ・スペクターがコメント。静岡県内の開通が是非になっているリニア中央新幹線に不要論を展開した。
■問題発言で辞意表明
川勝知事は新年度初日の1日、県庁で行われた入庁式の訓示で、新人職員に「県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり物を作ったりとかと違って、基本的に皆さんは頭脳・知性の高い方たちです」などと発言。
これが職業差別と取られ、翌日に6月での電撃辞任を発表。後に発言は撤回したが現在も物議を醸しており、番組はこれを扱った。
■得意のダジャレを交えながら…
川勝知事といえば、県内を通るリニアに対し、工事区間である大井川の水資源が失われるおそれがあるとして、一貫して反対の立場。
これが先日発表された2027年開通の延期に繋がっているとも指摘されており、元経産省官僚・内閣参与の岸博幸慶應義塾大学大学院教授は、経済効果の観点から知事を批判する。
しかし、デーブはこうした意見に「でも、国益のためって言っても、これ完成した頃には『シニアモーターカー』になってるくらいですから」と、得意のダジャレを交えて異を唱え始めた。
■「本当に必要ですか?」
これは日本の高齢化や、リニア技術が昭和からの構想であり、完成する頃には最先端技術でなくなっているとの皮肉で、「そんなに急いで行く必要あるのかと思う」などと続ける。
岸教授は移動が短時間になると人の往来が活性化し、大都市が繋がって経済効果にもなると反論したが、デーブは「真面目な話、人口も減ってるし、コストすごいから」「本当に必要ですか?」「そんなに急いでないってみんな」など、そもそもの必要性を疑問視した。
■視聴者からも共感が
こうした意見には視聴者からも、「リニア構想は50年も過去のもので、インターネットの時代には必要がないでしょう。移動の必要性がなくなっている」「zoomがある時代に2時間半が1時間になったら何が変わるんだろう」「将来赤字になるならやるべきではない」「大量の電力が必要だから持続可能性の点で限界があるのでは」など、共感の声が上がっている。
後任の知事選挙でも、リニアの是非が争点になりそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)