DV男が元妻を襲い友人らに「ぶっ殺した」と報告 数日前には通報されていたが…
別れた妻に連絡し、「もう一度だけ会いに来て」「そうしたら気持ちを吹っ切るから」と伝えたDV男。それを信じた元妻が襲われ、命を落としてしまった。
父親が駆けつけたときには、息も絶え絶えで瀕死の状態だった女性。その後に死亡していたこと、また事件直前の動きなどを、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。
■「もう一度会いたい」と連絡
1日、タイ・ラヨーン県で暮らすタネットという名の男(31)が元妻Aさん(37)に連絡を入れ、「あるリクエスト」をした。「最後に、もう一度だけお前に会いたい」「そうすれば先へ進むから、頼みを聞いて」というものだった。
それを信じたAさんはさっそく車に乗り、タネットの自宅へ。しかしその直後にタネットに襲われたとみられ、瀕死の状態に陥った。
■仲間らに「殺してやった」
Aさんが死亡したと考えたタネットは、親しい仲間たちに「嫁さんをぶっ殺してやったぜ」などと自慢げなメッセージを送信し、すぐにAさんの父親(63)にもその情報が伝わった。
驚いた父親が現場に駆けつけたところ、倒れていたAさんが呼吸すら困難な状態だったため、大急ぎで病院に搬送。父親はどうにか持ちこたえるよう願ったが、Aさんは回復せずにそのまま死亡した。タネットはその直後に逮捕されている。
■DVに苦しんでいた元妻
一部メディアの報道によると、AさんはタネットによるDVの被害者で、3月27日には警察署に行き被害届を提出したばかりだったという。
しかし捜査が進む前に事件が発生し、Aさんは帰らぬ人に。その後ほどなくして葬儀が執り行われたが、遺族の悲しみは深く、父親も憔悴した様子だったと伝えられた。
■妻を殺害し自殺するケースも
1月にはカナダで暮らす男が別居中の妻を近くの小学校前で殺害し、自殺に及んでいる。男のDVは凄まじかったようで、当局は男に対し「妻と3人の子に接触してはならない」と伝えていたが、それでも事件は起きてしまった。
家庭内暴力支援団体はこの件に言及し、「接触禁止命令が出されても、ストーカーを止めることはできません」「殺人を抑止することもできないのです」とコメント。また「被害者を守るため、もっと多くの支援が必要だと思います」「問題があれば助けを得られる。そういう手段が必要です」と話している。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)