【オリ熱イズム2024】オリックス新エース宮城大弥、初の開幕投手もソフトバンク山川穂高の一発で勝利ならず 「もうひと踏ん張りできなかった」
本拠地の京セラドーム大阪で開幕戦を行なったオリックス・バファローズ。新エースの宮城大弥が初の開幕投手という大役を務め…。
プロ野球は29日、セ・リーグとパ・リーグが当時開幕し、現在パ・リーグ三連覇中のオリックス・バファローズは本拠地の京セラドーム大阪で、福岡ソフトバンクホークスを相手に開幕戦を行なった。
エースの山本由伸はメジャーのロサンゼルス・ドジャースへ、昨年11勝の山﨑福也は北海道日本ハムファイターズに移籍した迎えた今シーズンは、新エースの宮城大弥が初の開幕投手という大役を務めた。今年こそは打倒オリックスに燃えているソフトバンクは昨年、山本相手に3戦3勝と投げ勝っている有原航平が先発。
■先発の役目を果たす
試合は初回にソフトバンクが一死から、今宮健太が三塁打を放つと、続く柳田悠岐が犠牲フライを放ち、あっさりと先制点を奪う。しかしオリックスもその裏、二死一、二塁の場面から5番でスタメン出場した宗佑磨がベンチの期待に応えて同点タイムリーを放ち、すぐに追いつく。
その後は宮城と有原はランナーを背負ったものの、予想どおり粘りのある投手戦を展開する中、迎えた7回にここまで宮城に合ってなかった先頭の4番打者、山川穂高が3球目のストレートを見逃さず右中間スタンドへ1号ソロを打ってソフトバンクが勝ち越す。
宮城はさらに甲斐拓也にもタイムリーを許したところで降板。6回1/3を102球、被安打6、奪三振9、失点3と先発としては役目を果たした。
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■宮城「悔しい」
オリックス打線は7回に有原を捕まえて二死、二、三塁のチャンスを作ったが、有原に代わった松本裕樹が西川龍馬を三振に斬ると、セットアッパーの藤井皓哉、クローザーのオスナという勝利の方程式でオリックス打線を封じて、小久保裕紀新監督に嬉しい初勝利を開幕戦でプレゼント。オリックスは通常のシーズンでは7年ぶりとなる本拠地での開幕戦にチケット完売のファンを集めたが、勝利を飾ることができなかった。
降板後に宮城は「なんとかできることを必死にやっていこうと思ってマウンドに上がっていました。(7回の)ホームランを許してしまったこともそうですが、その後の四球や、ランナーを残してマウンドを降りることになってしまったところを反省しなければいけませんし、もうひと踏ん張りできなかったことが悔しいです」と6回まではピンチの場面でも粘り強く乗り切っていただけに、7回の2失点がかなり悔しかったという。
■中嶋監督「しっかり押さえてくれた」
オリックスの中嶋聡監督は「宮城はあまりプレッシャーを感じず、しっかり押さえてくれた」と勝ち星はつかなかったが、初の開幕投手となった宮城を評価。開幕戦を落としたことについては「負けたら143分の1と思うしかない」と既に次戦に目を向けていた。
一方、嬉しい初勝利の小久保監督は「有原がいいピッチングで新加入の山川がしっかり仕事をしてくれて、1戦目なんですけど独特の緊張感の中、みんなしっかり仕事をしてくれた」と選手たちを労っていた。
30日に行なわれる3連戦の第2戦はオリックスが新外国人のアンダーソン・エスピノーザ、ソフトバンクは今シーズンから先発に転向するリバン・モイネロが予告先発として発表されており、外国人ピッチャー対決が実現する。
■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)