息子のがん治療費のため高級車を売りに出す父親 「160万円集めるにはどうすれば…」
整備士として働く父親が、FacebookにBMWセダンの買い手を求める広告を出した。愛車を手放す理由は、ステージ1の腸がんと診断された息子の医療費に充てるためだ。
マレーシアで整備士として働く男性が、Facebookの広告を通して愛車である高級車の買い手を募っている。手放す理由は、腸がんになった息子の治療費を得るためだった。『AsiaOne』などが報じた。
■息子の治療のため愛車を手放す父親
23日、マレーシアのジョホール州で整備士として働くエルワン・シャー・モフド・アセンさんが、Facebookに広告を出した。
BMWセダンの買い手を募るもので、「モデルE39で、1万8,000マレーシアリンギット(約57万円)が売値です」とマレー語で書かれている。
じつはエルワンさんの息子であるムハンマド・アディフ・ザフランさんがステージ1の腸がんと診断されたため、治療費を得るために約5万マレーシアリンギット(約160万円)が必要になったのだという。
■「車を売るしかなくて…」
「がんの治療費を捻出するには、5年前に約3万マレーシアリンギット(約96万円)で購入したBMWセダンを売るしかない」「どうやってお金を集めればいいかわからなかったので、Facebookに広告を出しました」とエルワンさんは話す。
ムハンマドさんはこれまでに化学療法を3度受け、この3月には2週間にわたってスルタナ・アミナ病院に入院している。
■買い手はいまだ見つからず
エルワンさんの広告には何人かが寄付を申し出てくれたそうだが、エルワンさんは「寄付を求めているわけではない」という旨を明らかにした。
またジョホール州から遠方となるサバ州に暮らす人物も含め、エルワンさんの車を買いたいという申し出もあったが、いまだ買い手は見つかっていないという。
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(取材・文/Sirabee 編集部・田中サワ)