ストーカーから娘を守り抜いた母親が重傷 警察へ接近禁止命令を求めていたが…
ストーカー化した元同僚に背後から襲われ、連れ去られそうになった10代女性。騒ぎに気づいた母親が命がけで引き止め、隣人の協力を得て娘を守り抜いた。
娘がストーカー行為に悩まされていると知り、何度か警察に相談していたという女性。しかし暴走を食い止めることができず、恐ろしい誘拐未遂事件が発生していたことを、『Fox News』などアメリカのメディアが伝えている。
■自宅前で事件発生
1月23日、アメリカ・ニューヨーク州で暮らすレックスさん(18)という女性が、愛犬と散歩して帰宅。アパートに入ろうとしたところ、階段の反対側に隠れていた男がレックスさんに襲いかかった。
背後から自由を奪われたレックスさんはそのまま連れ去られそうになったが、アパート内にいた母親のアドリアナ・アルバレスさんが騒ぎに驚き、外に飛び出して追いかけた。それに気づいた男と、激しくもみ合うことになったという。
■怪我を負っても諦めず
男は身長約188センチで、体重は約104キロ。かなり大柄な相手だがアルバレスさんはひるまず、レックスさんに手を伸ばして自分のほうに引き寄せようとした。
だが男はしぶとく、レックスさんを離そうとしない。ついには隠し持っていたペッパースプレーを取り出し、アルバレスさんの顔に向けて噴射した。
目を開けていられなくなったアルバレスさんを男は殴り、眼窩骨を折るなど重傷を負わせた。アルバレスさんがそれでも諦めないでいると、争う声に気づいた隣人のガス・ブーガスさんが男に突進。男の動きを封じ、その後に到着した警察官に引き渡した。
■容疑者は娘の元同僚
逮捕された男はジョージ・バシリウという名前で、年齢は25歳。レックスさんと同じ食料品店で働く同僚だったが、レックスさんに対する執拗なストーカー行為が原因で、解雇された過去があった。
それでもつきまとうバシリウからレックスさんを守るため、アルバレスさんは二度にわたって通報。接近禁止命令を求めるなどしていたが、事件を未然に防ぐことはできなかった。
バシリウ容疑者の保釈金は5万ドル(約759万円)で、4月2日に出廷が予定されている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)