日本プロ野球選手会、選手への誹謗中傷で複数の法的措置 「抑止力に」ファン期待
日本プロ野球選手会が、選手への誹謗中傷に対して法的措置を取り、複数の示談が成立したことや現在も複数の手続きを進めていることを報告している。
日本プロ野球選手会が26日、公式サイトを更新し、選手への誹謗中傷をめぐって複数の示談が成立し、新たな裁判手続きを進めていることを報告。X(旧・ツイッター)では、ファンからは評価の声のほか、さらなる対応の強化を訴える意見も寄せられた。
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■複数の示談が成立
選手会は昨年3月、NPBや12球団との共同の声明で、選手や監督らのほか、選手の家族や審判員に及ぶまでSNSでの誹謗中傷があったことについて、法的措置を講じるなど断固とした対応をすることを報告。改めて誹謗中傷を拡散しないよう呼びかけていた。
公式サイトでは、複数の弁護士による対策チームを立ち上げ、実際に悪質な誹謗中傷に対して複数の法的手段を講じたことを説明。
その結果、「裁判所に対する発信者情報の開示請求が認められ、誹謗中傷行為等を行った人物を特定し、同人との間で、同人が二度と誹謗中傷行為等を行わないことや損害賠償金を支払う旨の内容を含む示談が複数成立しました」と明かした。
■今後も法的措置
さらに、「現在も、複数の投稿に対して、裁判手続きを進めているところであり、今後も、選手を含む関係者に対する誹謗中傷行為等に対して、選手会は、断固としてこれを許容せず、同様の裁判手続き及び損賠賠償請求(刑事手続きも含みます)を実施してまいります。また、被害にあった選手に対するケアについて、全力で取り組んでまいります」とつづる。
改めて、「ファンのみなさまには、誹謗中傷等を拡散しないこと、SNS等での投稿にあたってマナーを守っていただくことを改めてお願いするとともに、何より選手の力になる前向きなご声援をたくさん送っていただけることを心より願っています。今シーズンもまもなく開幕します。どうかよりいっそうご支援ください。よろしくお願いいたします」と呼びかけている。
■「抑止力に」評価の声
この報告に、ファンからは「これを機に選手への誹謗中傷がなくなれば」「抑止力になるといいね」「きわめて時代に合った妥当な対応」「こういうのどんどんやってほしい」と評価する声が。
また「これを見て『気をつけないと』って思えるようなファンは最初からちゃんとしてる」「もっと取り締まったほうがいいよ。選手がかわいそう」「とくに負けた日のタイムラインはいくらブロックしてもおすすめに次々と選手叩きが浮いてきて最悪な気分にある」との訴えも寄せられた。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)