進化型子役の芦田愛菜の方向性 タモリへの道と橋本環奈という好敵手
『さよならマエストロ』の成功で進化型子役となる芦田愛菜。山崎怜奈・タモリ・橋下徹氏・橋本環奈との比較で未来像を考察。
■芦田を見習う寺田心
簡単に真似できるものではないが、芦田のライバル級天才子役・寺田心が、『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ系)で10問正解し、最終問題に挑戦できているあたり、子役のあり方の進化に成功しているだろう。
なお、寺田は、同番組で役者と獣医師の2刀流を目指すと語っている。子役の先輩である、坂上忍と芦田の両方をリスペクトするような生き方。
■先輩となる山崎怜奈
同じ慶應出身の元アイドルである乃木坂46の山崎怜奈のように、芦田も、賢さを活かしてのタレント活動も考えられる。山崎はただのクイズタレントではなく、政治的なコメントもできる広く勉強しているタレントだろう。
芦田ならば、政治学等も勉強し、優れたクイズタレントや世間に迎合しない他とは一線を画すコメンテーターになることも可能だろうが、そうした路線のイメージでもないだろう。
■芦田愛菜のタモリ化
知性を背景に添えながらタレント活動をしている代表といえば、北野武やタモリが思い浮かぶ。特にタモリはMCの立場で極まれに政治的コメントや、度々、知性溢れるコメントをすることで話題を呼んでいる。芦田も、モデルにすべきはタモリのあり方なのだろう。
芦田は皇室と関連化させられることもあり、二・二六事件でも太平洋戦争でも収拾をつけた天皇陛下かのごとく、ときに重いコメントをできるカリスマ的タレントを人々は許容するのだ。
■芦田愛菜の可能性
『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系)では、芦田は、東大生が選ぶ「総理大臣になってほしい有名人」ランキングで1位にもなっている。芦田は、しっかり学んで有能な政治家になる道もあるだろう。
しかし、政治家になるならば、たとえば橋下徹氏のように、大きな影響力を発揮するべくひた走るか、まさに女性総理になるまで頑張ってもらいたいもの。とはいえ、さすがにその未来は想像の外にある。
さしあたっては、橋本環奈同様に、MCもできる女優として、女優業をいかに進化させることができるのかに期待したい。
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(文/メディア評論家・宮室 信洋)