妻夫木聡&渡辺謙主演『生きとし生けるもの』豪華な共演陣を発表 原田知世、杉野遥亮らが出演
妻夫木聡と渡辺謙が主演を務めるテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル『生きとし生けるもの』に、原田知世、杉野遥亮、大政絢、田中哲司、満島ひかりが出演することが発表された。
■脚本を読みながら涙
キャストの発表に際し、原田、杉野、大政、田中の4人のコメントが到着している。
原田:命の時間の有限性に気づいたとき、心に湧いてくる「生」のエネルギー。これまで見えてなかった、目の前にある景色の美しさや、人の温もり、ありがたみ。自分のためだけでなく、大切なだれかのために生きてみようと思う心。脚本を読みながら涙が止まりませんでした。
陸と成瀬の旅。人生の中で、こんなに温かくて濃くて忘れられないときを過ごせたら本当に幸せだと思います。撮影現場には、いつも自然で穏やかな妻夫木聡さんと渡辺謙さんがいて、廣木監督やスタッフのみなさんと過ごした時間はとても柔らかくて心地のよいものでした。
談笑しながら、すっとそのままお芝居に入っていかれるお二人の姿が心に残っています。陸と成瀬と同じように信頼と絆で繋がっていらしたのですね。素敵なお二人とご一緒できて幸せでした。作品の完成が待ち遠しいです。
杉野:尊敬する先輩方と一緒に作品をつくる一員になれること、とても光栄で嬉しいことだと思いました。美しくて芸術的な脚本に、「よっしゃ、気を引き締めなくては」と思いました。終わった今でも、贅沢な時間で素敵な組だったなと思います。
妻夫木さんは、今回お会いするのが初めてだったので、コミュニケーションを取りたくて、いきなりホテルの部屋に伺ったのですが優しく受け止めて下さいました。すごく嬉しかったです。あと、会話をしていて楽しかったです! 渡辺謙さんは、大きく包み込んでくれるようなあたたかさで、自信をくれました。現場で監督やスタッフの皆さんとディスカッションしている姿や佇まいがかっこよかったです!
この作品の現場を体感した自分と、作品の中で研修医の立場から沢山の大事なことを見てきた吉岡がリンクしたのではないかと思っています。「生きとし生けるもの」誰かに深く届いて誰かの希望になりますように。
■「何か」を考えずにはいられない
大政:脚本を読み終わった後、涙が流れました。緩和ケアについて、私自身、詳しく知らなかったんですが、このドラマを通して、言葉だけじゃない心の通じ合い方、向き合い方を知りました。そして、優しさだけではないそれぞれの登場人物の人間性にとても心惹かれました。
妻夫木聡さん、渡辺謙さん、お二人ともとても優しく、柔らかく穏やかな雰囲気で撮影が進んでいました。お芝居の面でも「こうしたほうがリアルかもね」と声を掛けてくださったりと、感謝しています。私も視聴者の皆さんと同じ目線で、お二人が病院から出た後の旅のシーンが台本を読んだときから楽しみで仕方がありません。
田中:この題材は丁寧に扱うべき内容であり、それを廣木監督が撮るという安心感と信頼感があったので参加しました。廣木監督は以前の現場でものすごく粘っていて「映画の人だな」と感じていたので、その感触をもう一度味わいたかったこともあります。今回の現場でわかったことは、監督は決め込まずにその場の役者の良いところを引き出してくださるということです。
妻夫木君とは20代のときに共演した以来だったので再会が楽しみでした。何十年ぶりに会っても気さくさ何一つ変わってない。違和感なくその場で向き合えることがすごく嬉しかったです。撮影の初めの頃に、妻夫木君が台詞をイン前に全部覚えると聞いて、これは見習わなきゃな! と焦りました。次の作品からはそうしようと思っていますが…なかなか出来ないですね…(笑)。
難しいテーマなので、明確に届いてほしい言葉は見つからないです。視聴者の方がどう感じてもらえるのか委ねたいと思います。きっと何かを感じずには、考えずにはいられないと思います。
■あらすじ
佐倉陸(妻夫木)はたぐいまれなる才能を持った外科医だった。しかしあることがきっかけでメスを握れなくなる。精神的にも追い詰められた結果、外科を追われ内科医となった。
入院患者と向き合う日々が続く中で、陸は余命宣告されたがん患者である成瀬翔(渡辺)の担当医に。繰り返される手術と抗がん剤治療にうんざりした成瀬は、陸に「殺してくれよ」と言う。陸はあっさりと「いいですよ」と承諾すると、「でもその前に、やりたいことはありませんか」と持ち掛ける。
2人は病院を抜け出し、バイクで旅に出る。キャンプをしたり、生まれた街へ行ったり、初恋の人に会ったり。成瀬はたびたび体調を崩すが、主治医である陸がついているから安心だった。
2人の失踪は上司の小宮滝人(田中)や看護師・菅田陽子(大政)らの知るところに。しかも研修医・吉岡薫(杉野)は、陸がある薬を薬品棚から持ち出すのを目撃していた…。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)