大谷翔平の相棒・水原氏がドジャース解雇、選手の分身である「専属通訳」の役目とは…
明るいニュースが続いていた大谷翔平選手。そんななか専属通訳・水原一平氏が違法賭博の疑惑で解雇され、メジャー開幕に水を差す事態となった。
2024/03/21 11:10
■侍ジャパン日本一にも裏方で貢献
21日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷選手の専属通訳である水原氏が、違法賭博の疑惑で解雇されたというニュースが世界を駆け抜けた。
大谷選手と水原氏は北海道日本ハムファイターズ時代からの付き合いで、大谷選手がメジャーへの挑戦を表明してロサンゼルス・エンゼルスに入団する際、水原氏も同行し一緒に入団している。
また昨年に列島を熱狂させたWBCでは、旧知の仲である侍ジャパン栗山英樹監督(当時)の命を受けて、ラーズ・ヌードバーの交渉を始めMLB側とのパイプ役として奮闘し、裏方として侍ジャパン日本一に貢献したのは誰もが知るところだ。
■選手と通訳は一心同体
水原氏は、大谷選手のドジャース移籍に伴い、自身もエンジェルスを退団して移籍。大谷選手とのタッグを継続したことが話題となり、ファンからも「ホッとした」という声が数多く聞かれた。
選手と通訳は一心同体である必要があり、日本人選手がメジャーに挑戦するときは、大半の選手が日本での所属球団から通訳または英語ができるトレーナーを連れていくことが多い。さらに野球を知っている必要があり、キャッチボールの相手を務めることもあるため、現地で公募した山本由伸のような例は稀なのだ。
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■メジャー開幕に水を差す事態
例えばアレックス・ラミレス氏が横浜DeNAベイスターズの監督在任時の専属通訳だったM氏は、ラミレス氏の片腕として試合周りの雑務やマスコミ対応はもちろん、選手に二軍降格を通達するなど、普通ならやり難い仕事もしてきた。
ラミレス氏は日本語をほぼ理解していたたが、「間違った日本語で伝えてはならない」という理由から、挨拶など簡単な日本語以外は英語で話し、全て通訳のM氏に委ねていた。こうして信頼関係を積み重ねた結果、M氏はラミレス氏がDeNAの監督を退任した際には一緒に退団。現在はラミレス氏の個人事務所に所属してサポートしている。
専属通訳という仕事は、対象者の分身になる必要がある仕事なので、水原氏が大谷選手を裏切ったのなら、これは専属通訳の仕事としても失格の出来事と言っていいだろう。
スポーツメディア関係者には大谷選手のメンタル面を心配する声もあり、メジャー開幕に水を差したという面でも影響は大きい。大谷選手に関しては明るいニュースが続いていただけに残念だ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・Sirabeeスポーツ取材班)