めちゃくちゃ入りづらい街角の食堂、店内テーブルが「雀卓」というストロングスタイルで…

入るのにちょっと勇気がいる街角の食堂。店頭には「麻雀」の文字があって…。

■雀卓がテーブルに

武蔵小山・すいーとぴー

自動雀卓は蓋をされた上でクロスが敷かれており、それをテーブル代わりに客たちは美味しそうに魚料理を食べている。雀卓に付いているサイドテーブルは調味料置きと化していた。ちなみにクロスを固定する重りには「赤5萬(ウーマン)」の牌が付けられていた。

店を回すのは調理担当の女将さんを中心に、お父さん、娘さんの3人。仲睦まじい関係がすぐわかり、虫眼鏡で新聞を凝視していたお父さんに記者が話しかけると、厨房の女将さん、娘さんもすぐ会話に加わり「乗ってきた自転車は電動なの? かっこいいわね」とほっこりした空気が溢れた。…まるで地元に戻ってきたような感覚だった。

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■定食が激ウマで…

武蔵小山・すいーとぴー

メインメニューは日替わりの魚料理と肉料理。そして固定メニューのナポリタンからチョイスでき、どれもホットコーヒー付きで800円。魚は小田原漁港へ買い付けに行っており、炊きたてごはんは、あきたこまちを使用している。

武蔵小山・すいーとぴー

記者が注文したのは日替わり肉料理である豚肉のアップルソースがけ定食。

生姜焼きのようなスタイルだが、肉はじつに柔らかく、醤油ベースのりんごソースが最高にウマい。切り干し大根、春雨サラダの小鉢も嬉しいポイントでボリューム満点。あっという間に完食した。女将さんは秋田ご出身らしく、白米の炊き加減はさすがである。

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■地元民に愛されるスポット

武蔵小山・すいーとぴー

じつはスイートピー、モーニングとランチは食堂兼喫茶店、夜のみセット雀荘として営業している。オープンして約35年、「昔はたくさん麻雀を打ちに来てくれたんだけど、最近はご飯目当てのお客さんが多いんですよ」とお父さん。

地元の人たちには愛され続けているようで、この日も多くのお客さんが店内で談笑していた。その証に、店内にはホンジャマカ・石塚英彦がロケで立ち寄った際のサイン色紙もあった。石ちゃんが来た店にハズレはないのである。

武蔵小山・すいーとぴー

食事中、常連客のおじさんグループが店内テレビを眺めつつ「大谷翔平のニュースが見たいからチャンネル変えて良い?」とリモコンを手にしたが、女将さんは「だめ! いま韓国ドラマ見てるの。大谷だめ!」と大喝。

こういうお客さんとの気兼ねない関係性や雰囲気が記者はものすごく好きだ。ぜひ近くに立ち寄った際は、店に行ってみてほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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