世界最南端・南極の郵便局が職員募集 手紙の仕分けとペンギン数えが仕事
イギリスの南極基地が郵便職員を募集。郵便業務に加えショップ運営、ペンギンを数える仕事もあるという。
南極にある世界最南端の郵便局が、期間限定で働く職員を募集している。郵便業務に加え、もう一つ南極ならではのユニークな仕事があるという。『UPI』や『Smithsonian Magazine』が伝えている。
■南極郵便局が求人募集
南極・グーディア島にあるイギリスのポートロックロイ基地の郵便局は、「ペンギン郵便局」の愛称で親しまれている。このたびそんな郵便局について運営している南極遺産トラストが、2024年11月から2025年3月まで郵便局スタッフ3名の募集を始めた。
募集職種はベースリーダー、ゼネラルアシスタント、ショップマネージャー。応募資格として、イギリス在住者であることが求められる。
■南極ならではの仕事
スタッフの主な仕事には、手紙やハガキの仕分け、切手の販売、基地の敷地内にある小さなギフトショップの運営なども含まれる。
建設から80年が経ち、老朽化した施設の手入れなど不定期の作業も発生。また、ポートロックロイのコロニーに生息する約1,500羽のジェンツーペンギンを数えるという重要な任務も担う。
ペンギン郵便局は人里離れた場所にあるにもかかわらず、毎年8万通もの手紙やハガキを処理している。その大半は、南半球の夏の間に島に寄港するクルーズ船の乗客が出したものだ。
■条件は不便への耐性
スタッフ募集にあたり南極遺産トラストは、南極での仕事の厳しい面も紹介している。
郵便局の職員は、5人部屋での共同生活、電話やインターネット接続のない環境での長期間の滞在、水道がない状況での滞在など多くの不自由を覚悟しなければならない。
またポートロックロイに配備される前に、1ヶ月の大規模な訓練を受ける必要があるという。
そして勤勉で自発的な人物を求めているが、重要な適性として「5ヶ月間ペンギンのフンの臭いを我慢できる人」を挙げている。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)