28年前に盗まれた元F1ドライバーのフェラーリ発見 日本経由でロンドンに戻る
1995年にホテルの駐車場から盗まれた元FIドライバーのスポーツカーが、警察に押収された。売却直前の車検で発覚したという。
28年前にロンドンで盗まれた貴重なスポーツカーが、イギリスの警察の捜査により奇跡的に押収された。『AP通信』や『NBC』が報じている。
■28年間行方不明だった車
ロンドン警視庁が、「1995年4月にロンドン市内のホテル駐車場から盗まれたスポーツカー1台を押収した」と発表した。
そのスポーツカーは、元レーシング・ドライバーのゲルハルト・ベルガーさんが所有していた赤いフェラーリF512Mで、28年間行方不明だった。
当時、ベルガーさんはフェラーリ・チームのF1ドライバーで、イタリア・イモラで開催されていたサンマリノグランプリのレースに参戦しており、留守中に盗難に遭ったという。
■日本経由で再びイギリスへ
当局の発表によると、このフェラーリは盗難後に日本に渡っており、2023年末に再びイギリスに持ち込まれたそうだ。
本来であればイギリスの仲介業者からアメリカ人の顧客に売却される予定だったが、フェラーリが車検を行ったところ盗難車であることが発覚したという。
捜査を率いたマイク・ピルビーム警察官は「自動車ディーラーや関係者など協力者のおかげで、迅速に盗難車の海外流出を食い止めることができました」と述べた。
■希少価値の高い車種
今回押収されたフェラーリはテスタロッサの最終モデルで、1994年から1996年にかけて501台が製造された極めて貴重なモデルとして知られている。
当時のセレブたちが愛した人気車で、現在はプレミア価格がつき35万ポンド(約6,642万円)の価値があるという。
ちなみにベルガーさんが車を停めていた同じホテルの駐車場からは、チームの同僚だったジャン・アレジさんのフェラーリF355も同時に盗まれたが、そちらはいまだに行方不明だという
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)