リンゴ酢が健康被害をもたらす可能性? 効果的な摂取方法を研究家が紹介
「リンゴ酢はダイエットに良い」という情報が、セレブらの発信によって拡散。しかし摂取方法や健康状態によってはリスクを伴うとして、研究家が注意を呼び掛けている。
リンゴ酢は体に良くダイエット効果があると言われ、食事に取り入れる人も多い食材。しかし近年、摂取方法や分量によっては健康被害をもたらすとして、研究者らが注意喚起しているという。『DailyMail』がレポートした。
■セレブおすすめリンゴ酢ダイエット
リンゴ酢は、ダイエット補助や血糖値のコントロールなど、さまざまな効能があると言われている。近年、海外セレブのキム・カーダシアンやヴィクトリア・ベッカム、ジェニファー・アニストンなどがその効果を絶賛しており、ダイエットに効くとして広まった食材である。
特にキム・カーダシアンは自身のSNSでリンゴ酢の摂取方法やレシピを投稿しており、彼女に憧れるフォロワーによって拡散されている。またヴィクトリア・ベッカムも自身のInstagramに「体型維持のために、毎朝2~3杯のリンゴ酢を飲んでいる」と記し、愛飲しているリンゴ酢を紹介していた。
■健康被害のリスク
セレブが体型維持に良いとして広まっているリンゴ酢だが、摂取方法によっては健康を害する危険性があるという。
リンゴ酢は酸性が強く、直接摂取すると歯のエナメル質を腐食させる可能性があるという。歯の表面のエナメル質は酸に弱く、歯垢やバクテリアが歯の内側に侵入し、腐食や虫歯のリスクを高めるそうだ。
さらに消化器系にも影響を与え、胃酸過多や消化不良、吐き気などを誘因する可能性も指摘されている。また慢性腎臓病の患者が過剰に摂取すると代謝性アシドーシスという状態に陥り、過呼吸や吐き気を引き起こすため危険なのだという。
そしてアレルギー体質の人には、唇や瞼の腫れを誘発する可能性も。心臓や肝臓の薬を服用している人々はリンゴ酢を摂取しないようと、研究者らが注意を呼び掛けている。
■リンゴ酢の効果的な摂取方法
リンゴ酢は、1日の摂取量を制限することが重要になる。また直接は摂取せず、大さじ1〜2杯を水や他の飲み物に混ぜるか、ドレッシングに加えるのが効果的だ。これにより、食道や胃の粘膜などに刺激を与えるのを防ぐことができるという。
さらに、「酢母」が多く含まれた製品を選ぶことが望ましいそうだ。「酢母」はリンゴ酢の発酵プロセスで生成される良質なバクテリアを作る役割を担い、濁りや液体の表面にゼラチン状の層として現れる。フィルターを通したリンゴ酢は透明度が高くなるが、免疫機能を高める作用があることから推奨されている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)