ペットのウサギが生後11ヶ月の娘の指を… 家族のパニックが災いし再建手術も叶わず
ペットのウサギが乳児の指を食いちぎる事故が発生した。たとえ穏やかそうに見える生き物でも十分な注意が必要だ。
愛情を込め育てているペットは、大切な家族の一員だ。なかでもウサギは人気だが、このような痛ましい事故もときに発生してしまう。シンガポールの『AsiaOne』や香港の『South China Morning Post』が悲劇の話題を報じている。
■祖母が目を離した隙に…
中国に暮らすニニちゃんという生後11ヶ月の女の子は、2月27日、両親が仕事のため祖父母宅に預けられていた。
祖母がキッチンで料理を作っていたところ、ニニちゃんの激しい泣き声が聞こえ、あわてて駆け寄ると、右手人差し指から血が流れ、ペットのウサギが彼女の指をムシャムシャと食べていたという。
■以前からウサギに興味津々
歩き始めたばかりで、以前からウサギに興味津々だったというニニちゃん。祖母が見ていない間にウサギの小屋までひとりで歩き、隙間から指を入れていたことが分かった。
祖母はすぐに両親に連絡し事情を伝えると、ニニちゃんを連れ最寄りの病院へ。当然ながら専門の技術を持った外科医がいる大病院へ転院となった。
そこで「大事なのは事故発生から8時間以内に手術を終わらせること。早ければ早いほど、指の接合手術は成功し、回復も良い」と教えられた。
■パニックで指を探さず
病院までは道路の渋滞がひどく、警察がパトカーでエスコートしてくれることになり、通常40分かかるところを、ふたりはわずか18分で到着することができた。
一方、この事故でニニちゃんの両親はパニックとなり、ちぎり取られた指を探すこともせず、病院へ直行。そのため、ニニちゃんの指の再建手術を行うことは叶わず、今、家族はショックで途方に暮れてしまっているという。
■世間から怒りの声
この話題はさっそく掲示板で人々の関心を集め、世間からは「なぜ歩き出したばかりの子から目を離した?」「噛むペットがいる家庭は細心の注意を」といった怒りの声が殺到した。
ほかにも「胸が痛む」「生後11ヶ月にして指を失うとは…」「一生忘れられない心身の痛み」など同情の声が寄せられた。
ニニちゃんを担当した医師は「万が一、体の一部が切断された場合は、ただちにそれを回収することを忘れないでください」と述べている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)