【オリ熱イズム2024】オリックス外国人野手争いでセデーニョがバックスクリーン弾 「スライダーを完璧にとらえた」
オリックス・バファローズが15日、千葉ロッテマリーンズとのオープン戦で勝利を収めた。開幕一軍に向け、外国人野手のアピールも激しくなっている。
オリックス・バファローズは15日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで、千葉ロッテマリーンズとオープン戦を行なった。試合は7-6でオリックスが勝利を収めたが、開幕一軍に向けてのアピールも激しさを増している。
中でも外国人枠の関係もあって、競争を繰り広げている来日2年目のマーウィン・ゴンザレス、レアンドロ・セデーニョ、コーディ・トーマスの外国人野手3人のアピールが目立って来た。
■セデーニョが「恐怖の8番打者」なるか
この日、特に目立ったのがセデーニョだ。8番指名打者でスタメン出場すると、2回にロッテの先発左腕・小島和哉のスライダーをセンターバックスクリーン左へ特大ホームランを放ち、ベンチ前でニッコリとセデーニョポーズを決めた。
セデーニョは「体が上手く反応して、スライダーを完璧にとらえることができました。なんとかホームランになってくれてよかったです」と、状態の良さがホームランにつながったようだ。
この日のオリックスは、そのまま開幕のスタメンになってもおかしくないような打順が組まれており、もしこのまま開幕に突入すれば、恐怖の8番打者として、セデーニョの存在が大きくなるのは間違いない。
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■ジャパニーズドリームを抱く野心家
セデーニョは、昨年の春季キャンプから育成選手として来日。開幕後ファームで好成績を残すと、5月19日に支配下登録されて一軍に昇格。デビュー直後は活躍の兆しを見せるもファームで再調整すると、7月には打率.309、本塁打7本とチームが夏から独走状態に入る勢いをつけることに貢献した。
日本の野球については「日本に来る前は触れることができなくて、Googleなどで調べたりもできなかった」そうだ。しかし支配下に登録されると「実際に日本にやって来て、対戦してみて、日本の野球はこういうものだと肌で感じた。それをファームで楽しくやれたんですけど、一軍の高いステージでも同じようにできたらいい」と、ジャパニーズドリームを抱いていただけに、その野心たるや凄まじいものがある。
■外国人選手が当たり年
セデーニョは「楽しんで野球をすること」をモットーにしており、「自分はもともとハッピーパーソンなんで(笑)。チームに元気を与えたい」と語る。
日本語の勉強も積極的に取り組んでいて、選手やコーチとのコミニケーションも日本語を交えながら取り続けるなど、努力家としての一面も持ち合わせている。まさに、日本のプロ野球向きのプレーヤーと言ってもいいだろう。昨年はゴンザレスとコミニケーションを密にとっていただけに、トーマスとの関係も良好な様子だ。
この日は途中出場したゴンザレスも3打数2安打1打点のアピール、トーマスは無安打に終わったが、内野手の二人とは違って、セデーニョの外野を守れるというポイントは高い。
今年は投手陣も外国人選手が当たり年で、競争を繰り広げており、チームにとっては嬉しい誤算を生んでいる。開幕一軍の切符は、24日まで行われるオープン戦の結果で決まることになりそうだ。
■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)