『ブギウギ』“取調室のカツ丼”がまるでコント 視聴者から総ツッコミ「お前が食うんかーい!」
14日放送の朝ドラ『ブギウギ』では、“取調室でカツ丼”という昭和の刑事ドラマのようなシーンから思わぬ展開に。内藤剛志演じる高橋刑事の人情に「泣けた」「令和の朝ドラ」の声も。
■誘拐犯が取り押さえられる
スズ子(趣里)の娘・愛子(このか)を誘拐したとして、小田島がスズ子に身代金を要求するも、愛子は無事帰宅。小田島は身代金の受け渡し場所で高橋らに取り押さえられた。
妻に先立たれ、男手一つで息子の一(井上一輝)を育てていた小田島は、体が弱く思うように働けず、生活苦もあって裕福なスズ子を脅迫することを思いついたという。
取調室では、高橋が小田島を諭し、目の前にカツ丼が運ばれてくる。小田島は目を潤ませるが、なぜか高橋が丼を手元に引き寄せ、自分で食べ始めてしまう。
その後、小田島の元には特上カツ丼が運ばれ、「いつか息子にも食わせてやれるように、まじめに働けよ」と再び諭されると、小田島は涙を流す…という展開となった。
■「あんたが食うんかい!」ツッコミ
“取調室でカツ丼”という、まるで昭和の刑事ドラマのようなシーンから、刑事が自分で食べてしまうコントのようなやり取りに、Xでは視聴者から「あんたが食うんかい!」「『お前が食うんかーい!』って、横でたまたま見てた息子が叫んだ(笑)」「視聴者一同『カツ丼お前が食うんかい!』」「思いもよらないフェイント!」とツッコミが。
さらにそこから、特上カツ丼を振る舞う優しさに「特上とは新しいパターン」「カツ丼で被疑者を改心させる定番の一連のアレにアレンジが加えられている(笑)」「犯人に特上カツ丼食べさせてあげる粋な計らい! 泣けた!」との声もみられ、「特上カツ丼」がトレンド入りした。
■“人情派刑事”に「やはり令和」
今週の放送分では、刑事役として数多くの刑事ドラマに出演する内藤が登場したことから「一気に刑事ものみたいに」「サスペンス風味」と話題に。
高橋は、小田島を取り押さえた際にも自分の帽子でそっと手錠を隠したほか、小田島の就職先の世話や、息子の預かり先の手配までするなど情に厚い人物だった。そのため、「関わってくれたのが高橋刑事でよかった」「高橋刑事の心意気」「人情のある優しい刑事さん」「やはり令和の朝ドラ」といった声もみられた。
ちなみに、コントのような「刑事がカツ丼を食べる」は脚本家・足立紳氏のアイデアだったとか。なお、現在では取調室の中で刑事が被疑者に何かを食べさせることは、「自白を誘導する」という行為にあたるため、カツ丼のみならず他の食べ物や、タバコなども禁じられているようだ。