【オリ熱イズム2024】イケメンと話題の高島泰都らオリックス社会人ルーキー投手陣が躍動 開幕一軍の切符争いも佳境に突入
13日に東北楽天ゴールデンイーグルスとオープン戦を行ったオリックス・バファローズ。先発は高島泰都、2番手には古田島成龍が登板した。
■社会人ルーキー3人に期待
楽天が田中将大が先発し、侍ジャパンにも選出された渡辺翔太、辛島航、則本昂大など主力の投手陣と、一軍の野手陣がズラリと揃う中、12日の試合が雨天で中止に。
この日はファームのオープン戦に山下舜平大が先発するとあって、オリックスは新加入の西川龍馬、静岡が地元の紅林弘太郎は出場したが、レギュラークラスの主力は大阪の舞洲で行われたファームの試合に出場。投手陣は若手や新加入の選手によるブルペンデーでバトンをつないだ。
先発はドラフト5位の社会人ルーキーで、早速イケメン選手としてオリ姫の心を掴み始めている高島泰都。高島は2日のソフトバンク戦(ファーム)、6日の巨人戦に登板し、いずれも1回を三者凡退で抑えており、この日が対外試合は3試合目の登板だったが、マウンドでは落ち着いている様子で、楽天打線を相手に2回を18球、被安打1の無失点で抑えて、開幕一軍へまた一歩前進した。
高島の後の2番手では同じくドラフト6位の社会人ルーキー古田島成龍が2回を無失点に、5番手にはドラフト7位の社会人ルーキー権田琉成が1回を無失点に抑えており、現在は中継ぎの山崎颯一郎、宇田川優希がコンディション不良によりファームで調整中、阿部翔太が不調とあって、即戦力として獲得した社会人ルーキー3人にかかる期待は大きい。
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■高島「自分の役割を全うしたい」
高島は、滝川西高校、明治大学(準硬式)を経て、社会人の王子を経てドラフト5位で入団。
高島を担当した下山真二スカウトは「大学時代は準硬式野球部に所属。MAX150キロのストレートと、チェンジアップを巧みに操る、ゲームメイク能力に長けた即戦力右腕」と試合を作る力を評価しており、本人も「先発として試合を作るのはもちろんのこと、どの場面でも投げられるのが自分の強み」とゲームメイクできるところを強みとして掲げている。
また「先発、中継ぎ、抑え、どこも社会人でやってきて、どこでもいけるという評価をしていただきました。どの役割でも自分の持ち味をしっかり出して、自分の役割を全うしたい」とアマチュア時代に全てのポジションを経験しているだけに、昨年ブレイクした社会人出身の小木田敦也のようにポジションやイニング数にこだわりはないという。
■開幕一軍の切符争いも佳境に
高校時代は「2番手ピッチャー」だったことから、大学では準硬式の道を選び、社会人を経てプロ入りした異色の経歴を持つ高島。オープン戦では、ストレートと得意とするチェンジアップにも磨きがかかっており、このチェンジアップが高島の勝負球になっていきそうだ。
この日のオリックスは高島からつないだ投手陣が1失点に抑えて、打線も6打点と爆発して、若いメンバーだけで楽天の一軍相手に快勝。15日からは関東遠征が始まるが、ここには再び主力が合流する見込み。開幕一軍の切符を巡る争いもいよいよ佳境に入ってくる。
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■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)