「おならスプレー」の猛烈な悪臭漂う高校で一斉避難 体調不良者7人が出る事態に
「校内に猛烈な悪臭が漂っており、体調を崩した者もいる」と、高校からの通報が相次いだ。警察および消防署は、現場に多数の緊急車両を出動させた。
アメリカのある高校で、猛烈な異臭が漂い、教職員や生徒が一斉に避難するという騒ぎが起こった。当局が調査に入り、なんと原因は「おならスプレー」だと判明したという。地元メディアの『WKRC -TV』をはじめ、『NBC News』『PEOPLE』なども報じている。
■高校から通報が
とんだ騒動が伝えられたのは、ケンタッキー州オールダム郡のバックナー市にある公立のオールダム・カウンティ高校だ。
5日午前11時過ぎ、学校から「校内に猛烈な悪臭が漂っており、体調を崩した者もいる」との911番通報が相次ぎ、バックナー警察および消防署は、現場に多数の緊急車両を出動させた。
■生徒7人が体調不良に
この騒動により教職員と生徒は一斉に避難し、消防士が特殊な技術で校内の臭気を除去後、全員が校内に戻ることができた。生徒7人が体調不良を訴え、適切な処置で間もなく回復したと伝えられている。
バックナー警察は異臭の原因について調査を進め、2箇所のゴミ箱から激しい悪臭を放つスプレーの成分が検出されたことを発表。誰の手によるものか、捜査を開始した。
■17歳の女子生徒か
スプレーの成分は、濃縮された無毒の液体だった。いたずら目的で使用する “おならスプレー” と呼ばれる商品で、インターネットで購入できるという。
その後、『PEOPLE』は「スプレーの中身の液体を、ゴミ箱に注ぎ込んだ17 歳の女子生徒が特定された」と報じた。バックナー警察は「まだ捜査は終了していない。今後、さらなる情報が得られる可能性はある」と説明している。
■人々は悪臭に寛容ではない
悪臭騒動は、世界から時折報じられる。アジアでは「世界一臭い果物」と呼ばれるドリアンが公共交通機関や公共施設に持ち込まれ、その場にいる人が一斉避難を余儀なくされる事態がしばしば起きている。
ドリアンを「機内への持ち込みを禁止」としている航空会社もあり、その規則を故意に破った者をブラックリストに入れるなど、措置も厳格化している模様だ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)