メイド喫茶で密かに流行る「肥宅快楽水」 この“意味不明ワード”解読するためキーマンを直撃した

諸君は「肥宅快楽水」なる飲み物を知っているか? その答えは秋葉原の某メイドカフェにある。

■おい、これってアレだろ…!

肥宅快楽水

運ばれてきたのは茶色カラーのキンキンに冷えた「肥宅快楽水」(680円)。飲むとシュワシュワ、爽やかテイストで……と、もうわかっている読者はわかっていると思うが、コレはコーラである。極めてシンプルなコカ・コーラだ。

店のボリューミーな台湾料理やカレー、中華そばともじつにマッチする最高な一杯だ。しかし、なぜ「肥宅快楽水」と表記するのか。同店オーナーの台湾人・鄭さんに話を聞いてみた。

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■ヲタならわかる言葉の意味

肥宅快楽水

鄭さんは学生時代に日本へ留学しメイド文化を研究。台湾版コミケ『コミックワールド台湾』『台湾FF(Fancy Frontier)』にサークル出展し、メイド文化の分析同人誌を頒布し続けるなど、秋葉原リスペクトを持つ根っからのヲタクだ。そして、このメニュー名にも思い入れがある様子。

「肥はデブ、宅はヲタク、快楽はリラックスを意味します。水はソーダ水を指しまして、ネットスラング的にコカ・コーラ=ヲタクがリラックスできる炭酸水(肥宅快楽水)と呼んでいるわけです(笑)。我々ヲタクはピザとコーラが好きですよね? 食べ過ぎや糖分の摂り過ぎは体に悪いですが、“でも、今日の俺は何があっても止められねえ!”みたいな覚悟、そして快楽のみを追求するというスタンスもこの言葉には込められています」(鄭さん)。

ネーミングのユニークさもあり、秋葉原店ではドリンクメニューの売上2位。ちなみに嗜好が歪みまくっている記者はこの日、肥宅快楽水のアイスのみならずホットも注文し、快楽を貪った。店に行ったら是非頼んでみよう。

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■執筆者プロフィール

キモカメコ佐藤:1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク。

中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』(後に『1UP』へ名称変更)編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーからスポーツまで精力的に取材しつつ、中年独身ひとり暮らしを謳歌する。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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