15歳女子生徒が授業中にハサミで刺され負傷 学校の対応に保護者の怒りが爆発
女子生徒が男子生徒に頭などを刺されたにもかかわらず、学校は救急車も呼ばず…。保護者への連絡も怠っていたことが明らかになった。
教室に置いてあったハサミを手にした男子が、女子を急襲。頭などを刺すというショッキングな行動に及んで逮捕されていたことを、『Metro』などイギリスのメディアが伝えている。
■授業中に事件発生
イギリス・スタウアブリッジの学校に通うクロエ・フィッシャーさん(15)が、英語の授業中に男子生徒(16)にハサミで襲われて負傷した。
一部メディアの取材に応じたクロエさんは、「彼はいきなり教室の前方にハサミを取りに行き、『そこにいたのか』などと言って襲いかかってきたんです」「痛みすら感じなかった」「(ショックがひどく)感覚が麻痺していた」と振り返る。
クロエさんは目を閉じたまま恐怖に耐えるのが精一杯で、流血していることにも気づかなかったというのだ。怪我を負ったことを知ったのは、騒ぎに気づいた学校関係者が男性生徒を教室の外に連れ出した後のことだった。
■学校は通報もせず
クロエさんは頭、左腕、両手、耳の裏などを刺されて流血しているというのに、教職員は保護者への連絡を怠り救急車も呼んでくれない。困ったクロエさんは自分で父親に電話をかけ、泣きながら被害について報告した。
父親が職場から学校に駆けつけたところ、クロエさんは教員6名に囲まれていたが、警察も救急隊も見当たらない。父親は戸惑いながらも「どうして電話してくれなかったのですか」と尋ねたところ、近くにいた職員は「誰かが連絡したのだと思っていました」などと答えたそうだ。
■保護者の怒りが爆発
命に関わるような怪我は負っていなかったものの、クロエさんの両親は「子供をこの学校に通わせるのは危険」と判断。クロエさんと弟は事件後ずっと学校には通っていない。
母親も取材に応じ「学校からは連絡すらありませんでした」と述べ怒りをあらわにし、学校職員からは「通報は事実確認後にしようと思った」などと説明されたことを暴露した。
■逮捕された男子生徒
事件発生後ほどなくして到着した警察官2名が男子生徒を逮捕し、現在も事情を聞いているというが、クロエさんと両親の怒りは収まらない。特に対応が遅れた学校に不信感を募らせており、「学校にいる子供たちを守るのは教職員の務めでしょうに…」と語っている。
校長は事件が発生したことを認め、調査をしている段階であると発表。男子生徒がクロエさんを襲った理由など、詳細は明かしていない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)