障害ある女性に「いじめから守る」と約束した男子生徒 時を経てさらなるサポート
ある女性は脳性麻痺を患い、学生時代にいじめを受けていた。そんな時ある男子生徒が救ってくれたが、代わりに「彼の宿題を毎日やる」と約束し…。
SNSが発展した近年、昔の友人や知り合いと再び距離を縮めやすくなった。ある女性にこのたび起こった出来事を、イギリスの『Mirror』やインドの『News 18』が報じている。
■いじめから救ってくれた男子生徒
ある女性(29)に起こった出来事が、話題になっている。女性は、筋肉の制御や運動能力に影響を与える神経が麻痺する脳性麻痺という難病を患っており、それが原因で高校時代にいじめを受けていた。
ところがある日、学年でも人気の高かったひとりの男子生徒が女性に同情。彼が同級生たちに注意すると、その日からぴたっといじめやからかいがなくなり、女性はその優しさに心から感謝したそうだ。
その後、女性は男子生徒から1枚のメモを受け取った。そこには「もしまたいじめられたら、僕が守ってあげる。でも、代わりに僕の宿題を毎日やってもらえないかな?」と書かれていた。
■「お礼にプレゼントがしたい」
女性は快諾し、卒業までの3年間にわたって約束を守り続けた。そのため平和な学校生活を送ったが、宿題のこと以外で男子生徒と会話をすることはほとんどなかったという。
やがて卒業を迎え、連絡先を交換することもなくふたりの関係は終わってしまったが、女性は少し前にInstagramでひとりの男性からメッセージを受け取った。そこには「あの頃の宿題のお礼に、車と家をプレゼントしてもいいですか?」と書かれていた。
女性は詐欺かと思い無視したが、再びメッセージをもらい、確認のためテレビ電話をすることに。すると相手の正体は、高校時代にいじめから救ってくれた男子生徒だった。
■高額な治療費を先払い
男性は海外に暮らし、多額の資産を抱える実業家になっていた。そして女性は「僕が今成功しているのは、君のおかげ。どうしても何かお礼がしたい」と言われたそうだ。
女性はその申し出を丁重に断るも、しばらくして通院先の病院から連絡が。「あなたの知人の方が、3年間分の治療費を先払いしてくれました」と言われ、仰天したという。それは女性が受けたくても受けられなかった、最先端の治療法だった。
病院へ行き半信半疑で治療を試してもらうと、驚くほど体が楽になるのを感じたという女性。男性からはいまだに「他にもお礼がしたい」と連絡があるそうで、女性は掲示板『Reddit』に「彼の言葉に甘えてもいいのでしょうか」と書き込んだ。
■世間の多数が「彼に甘えるべき」
女性の書き込みを見たほとんどの人が、「ここは彼に甘えてみて」と回答。「心からお礼がしたいんだよ」「本当に裕福な人たちにとっては、どれほど高額でもランチ程度に思えるのかも」といった声が寄せられた。
他にも「素直に受け取って感謝したほうが彼は喜ぶよ」「親切な人からのオファーは断るべきではない」との意見も出ている。
また、「単に家と車をあげたいんじゃなくて、あなたに自由を味わってほしいのよ」「最高の治療で少しでも楽になるといいね!」など、励ましの言葉とともに大きな反響を呼んでいる。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)