ひき逃げ被害者が息子と知り愕然とした当局職員 「最もひどい悪夢」
ひき逃げ事故が発生。命を落とした被害者は、現場の作業にあたった当局職員の息子だったという。
アメリカでこのたび、1件の悲劇的なひき逃げ事故が発生した。アメリカの『People』や『WBNG』が報じている。
■国道でひき逃げ事故
2月17日、ニューヨーク州ビンガムトンの国道で、ひき逃げ事故が発生。被害者はテイラー・ベショーナーさん(29)という男性だ。
ビンガムトン警察署によると、テイラーさんは前日の夜、いとこや友人とバレンタインのパーティに参加し、その後に数名で繁華街のバーに移動した。
早朝になり友人らと別れ、ひとり歩いて帰宅していたところで、1台の車両に轢かれてしまった。
■駆けつけた運輸省職員は愕然
テイラーさんを轢いた車は、現場から逃走。午前2時頃、道路脇で倒れているテイラーさんを見かけた通行人が、911通報をした。
道路は封鎖され、そこに運輸省職員のコーリーさんが援助のために駆けつけた。しかし被害者の顔を見たコーリーさんは、ショックで愕然としたという。テイラーさんは、コーリーさんの息子だったのだ。
コーリーさんはメディアに対し、当時の心境を「最もひどい悪夢でした。まるで世界が逆さまになったかのような感覚」と明かしている。
■7歳の息子の父親
テイラーさんは、その場で死亡が確認された。7歳のジェイデンくんという子供の父親だった。
そこで、知人が遺族のためにクラウドファンディングを開設。「テイラーの中心にはいつもジェイデンがいました」と早すぎる死を嘆いた。
さらに「彼は私が出会ったなかで最も誠実で、無私無欲な人でした。 彼は生涯を通じて多くの人に愛されていました」と説明している。
■逃走車はいまだ発見ならず
逃走車および運転手は、いまだ見つかっていない。同署に勤務しているコリー・マイナー警部は、地域住民に対し「情報があれば、些細なことでも提供してほしい」と協力を呼び掛けた。
また「聞いたことがある話でも、誰かが話していた内容でも、重大な参考になるかもしれないのです」と訴えている。
この報道を受け、世間の人々からは「(ジェイデンくんは)幼くしてパパを亡くすなんてかわいそう」「コーリーさん、悲しくて仕事にならなかっただろうな」など、同情の声が多数寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)