娘の友達に睡眠薬飲ませ自室へ連れ込んだ男が逮捕 犯行目的で「お泊まり」提案か
ある父親が娘の友達を家に呼び、「お泊まり会」を開催した。少女たちにとって楽しい夜になるはずが、スムージーに睡眠薬を混ぜ飲ませた疑いが持たれている。
子を持つ父親としてあるまじき罪を犯した男が、逮捕された。その詳細をアメリカの『People』や『Yahoo!』が報じている。
■娘の友達を呼びお泊まり会開催
マイケル・メイデン容疑者(57)が2023年夏、12歳の娘に「友達を呼んでお泊まり会を開催したら」と提案。当時暮らしていたオレゴン州の自宅に、娘の友達3人を招いた。
3人が滞在中、ネイルに連れて行くなどして喜ばせていたメイデン。家に連れて戻ると庭のスプリンクラーで水遊びをさせ、バスタイムの後は就寝準備をさせるなど、変わった様子はなかったという。
■味に異変のあるスムージーを提供
ところがレイク・オスウィーゴ警察署によると、その後にメイデンは娘たちにマンゴースムージーを提供。ひとりの少女が味の異変を訴えるも、「残さないで飲んでね」と促したそうだ。
それを奇妙に感じた少女はスムージーを口にせず、4人でベッドへ。他の3人は熟睡していたが、自分だけは寝たふりをしていた。
しばらくするとメイデンが娘たちの様子を見に寝室を訪れ、眠っているひとりの少女を抱きかかえて、自分の部屋に移動させたという。
■母親に助けを求める
起きていた少女は恐怖を感じ、午前1時半過ぎ、メイデンが部屋を出た隙に「ママ、緊急を装って私たちを迎えに来て。ここは安全じゃない気がする。お願いだから来て」と母親にメールをした。
ところが母親は眠っていたのか返信がなく、少女は複数の友達に連絡。「あなたのママに、どうか助けに来てと伝えて」と依頼したところ、ひとりの母親が駆けつけてくれた。
■「スムージーを飲むと深い眠りに…」
その母親は少女を車に乗せて自宅に向かい、両親を起こして事情を説明。他の保護者にも連絡し、午前3時頃には全員がメイデン宅に集まった。
玄関先で「みんな熟睡していますよ。朝になったら迎えに来てください」と保護者らを追い払おうとしたメイデンは、泥酔状態で呂律が回っておらず、保護者たちはそれを理由に娘を連れて帰った。
少女たちはまともに歩けず様子がおかしかったため、病院へ。警察の聞き取りには「スムージーを飲んだら急に眠くなった」と答えたという。
■妻は離婚申請
少女たちの尿からは睡眠薬の成分が検出され、スムージーへの混入が強く疑われた。同署はこの事件でメイデン容疑者を9件の重罪で起訴したことを発表。しかし無罪を主張した容疑者は、5万ドル(約750万円)の保釈保証金を支払い、保釈となった。
16年間連れ添った妻は、この事件をきっかけに離婚を申請。同容疑者は現在、ワシントン州バンクーバー市に暮らしているという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)