警察官になりすまし高校に潜入した男が逮捕 「妹の試験を手助けするため」
重要な試験に挑む妹にカンニングペーパーを渡そうと、警備の警察官を装った男。本物に出くわして逮捕された。
勉学に励む妹を応援するはずが、間違った方法をとってしまった男が逮捕された。『Oddity Central』や『Outlook』など、海外メディアが報じている。
■妹を試験に合格させようと…
このほどインド西部のマハーラーシュトラ州パトゥールで、アヌパム・マダン・カンダールという24歳の男が逮捕された。
同州では、高校生にとって最重要となるHSC(Higher Secondary Certificate=高等認定試験)が2月21日から始まっており、アヌパムは妹を試験に合格させようとカンニングペーパーを用意。さらに制服を入手し、警察官になりすましたという。
■本物の警察官に遭遇
試験当日、妹が通っているシャバブ・ウルドゥー高校に潜入したアヌパム。教師たちには「試験の監督と警備のために来ました」と偽った。
しかしカンニングペーパーを手に持ち、妹の教室に入ろうとしたところで、警備にあたる本物の警察官たちに出くわしてしまった。
アヌパムは平然を装い、警察官たちに敬礼をして立ち去ろうとしたが、数人の警察官が立ち振る舞いのぎこちなさに不審感を抱いたという。
■怪しんだ警察官が調査
警察官らはアヌパムに声をかけ、制服や持ち物、名札などを調べた。すると制服の生地は薄っぺらく、小物はすべて偽物だった。
さらにポケットからはカンニングペーパーの束が発見され、アヌパムはその場で警察官らに身柄を拘束され、現在は留置所に拘留されている。
インドでは約1ヶ月にわたり同試験が行われるが、このような不正やなりすまし、問題の漏洩といったトラブルが後を絶たず、試験システムの見直しが求められているという。
■入試は得点をより評価すべき?
入学試験や在学時の試験、資格試験などの結果で、人生が変わってしまうことは多い。しかし入試では、当日の出来ではなく内申点を重視することもある。
そこでSirabee編集部が全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、「入学試験では、生活態度や内申点をより評価すべき」と答えた割合が47.6%だった。
良い大学を目指し、小学校の頃から進学塾で勉強に励む子供たちがいる一方、テストの結果だけですべてを決めることを良く思わない保護者も多いのだろう。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)