【オリ熱イズム2024】オリックス曽谷龍平がローテ入りへ 5回を無四球無失点で好投し「まだまだいける」
オリックス・バファローズの曽谷龍平が、中日ドラゴンズとのオープン戦に先発。開幕ローテーション入りへ大きく前進した。
オリックスの大卒2年目の左腕、曽谷龍平が開幕ローテーション入りへ大きく前進した。曽谷は5日に京セラドーム大阪で行われた中日ドラゴンズとのオープン戦に先発。5回を64球、被安打1、奪三振6、無四球、無失点という素晴らしいピッチングを披露した。
■今シーズンは万全の曽谷龍平
今年は山崎福也が北海道日本ハムへFAで移籍したため、左腕の先発が一枚足りない状況の中、曽谷がこの時期にしっかり仕上げて来たのは大きい。
ルーキーイヤーの昨年は10試合に登板し、シーズン最終戦でプロ初勝利を挙げている。それまでにも初勝利のチャンスがあったが、味方の援護に恵まれなかったり、自身のスタミナ不足を露呈してしまうなど、あと一歩というところで逃す場面も多かった。
だが、ファームのウエスタンリーグでは奪三振王になるなど、2年目の今シーズンに向けて布石は打って来た。オリックスがドラフトで指名した際に福良淳一GMは「腕もしっかり振れているし、まっすぐの力もあるし、タフだし、ウチの先発陣の中には入って来られるだろう」と先発ローテーション入りへ期待を込めていただけに、今シーズンは期待に応えたいところだ。
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■ローテーション枠入りを目指す
昨年は「落ち着く」ことをテーマに掲げていた曽谷だが、その気持ちは今も変わらない。この日のピッチングからは、さらに堂々とした雰囲気が漂っており、中日打線を相手にテンポ良く腕を振り続けていた。
曽谷は「ストライク先行で各バッターにいけたと思うので、そこがよかったかなと思います」と、自分らしいピッチングができたようだ。この日は「ストレートの配給が多かった」こともあり、変化球よりも力のあるストレートで押していった印象が強い。課題だったスタミナについても「疲れもなかったし、まだまだいける感じだった」とかなり改善されている様子だ。
「自分がマウンドに上がる以上は、自分が一番上だと思って投げようとしている」という強気のピッチングを続けることで、開幕に向けて「結果を求めてローテーションに入れるように、いいピッチングをしたい」と、ローテーション枠「6」の中に入ることを目指していく。
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■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)