大谷翔平など有力選手がMLB移籍する理由は「プライベートの確保」 江川卓氏が分析
江川卓氏が大谷翔平や山本由伸など、日本人有力選手がMLBに行く理由に写真週刊誌などがアメリカにいないため、「プライベートを確保できる」ことを挙げた。
■自身の結婚を語る
スタッフから江川氏が1979年オフに結婚し、翌年に最多勝を取るなど成績が向上したことについて質問が寄せられる。
すると江川氏は自身が偏食だったことを明かし、「結婚したことによる食事の安定」を要因に挙げる。また「寮の団体生活を抜け、自分のペースを守れるようになった」とも回想。
一方で「夫婦喧嘩や外に出て気分転換をしたい人もいるだろうから、100パーセント結婚がいいというのもどうなんだろうとは思う」と語った。
■有力選手がアメリカを選ぶ理由は?
大谷選手がアメリカで結婚したことをきっかけに、話題は日本とアメリカの「環境の違い」に。
江川氏は「僕は学生を終えて1年間アメリカに行ってましたけど、なにが日本と違うかって、プライベートを保てるというのがまったく違います」と指摘する。
続けて「日本の場合はなんて言うんでしょうね、世界で稀なんでしょうけど、ずっと視線を感じるんですよ。芸能人の方とか、野球選手とか、関取さんとか。そういうテレビに映る方は、日本の中にいると、視線を感じるんですよ。プライベートでも視線を感じ続ける」と話した。
■アメリカはプライベートが確保できる
さらに江川氏は「アメリカというのは、プライベートは禁止なので。 日本だったら、絶対になんか写真週刊誌とか、そういうのが追いかけるじゃないですか、必ずね。日本のなかにいると」とコメント。
そして「外国に行くとそれは禁止なんですよ、たぶん。そういうことを勝手にすることによって 、ペナルティが大きいんだと思います、やるほうの。そういうのがグラウンドというか、練習を離れたらまったくでないじゃないですか。みんなが大騒ぎしているデコピン、犬の名前さえもでなかった」と指摘。
そのうえで「それぐらいプライベートを保てるのは、アメリカが非常にいいので。多分メジャーにみんな日本の成績を収めた人が行きますけど、 意見交換をしてるでしょうから。なにがいいって、プライベートがあるよっていう。たぶん1番先に言うんではないかと思います」と分析した。
■江川氏は現役時代メディアからバッシング
江川氏は「一般的には金銭が高くなるということだけがいいように感じている方もいらっしゃると思うけど、1番いいのは球場を離れたら、プライベートが全部守れることじゃないかと思いますけどね」と語っていた。
アメリカは「プライベートを守ることができる」と語った江川氏。同氏は巨人入りを希望して2度ドラフト指名を拒否したことや、巨人との「空白の一日」問題でメディアから猛バッシングを受けた。
大谷選手とは状況が違うものの、メディアの過熱報道の対象となった江川氏にとっては「アメリカという環境」は魅力的だと感じているようだ。