バイトテロが起きた店舗やチェーンをその後も利用する? 女性は男性より拒否感も
今年に入ってから再び話題になっている飲食店などの従業員による「バイトテロ」。客の利用意向に影響はあるのだろうか。
SNSでさまざまなものが一瞬で拡散する時代。被災地支援の情報など、よいものが広く伝わる場合もあるが、仲間内だけと思っていた動画や画像が意図せず大炎上してしまうケースも少なくない。
「バイトテロ」と呼ばれる問題も、そうしたSNSの徒花のひとつだ。
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■かつての「バカッター」再び
バイトテロとは、飲食店などで働く店員がふざけて撮影した写真や動画をSNSに投稿する行為のこと。運良く仲間内だけで収まることもあるだろうが、非公開で投稿したつもりでも拡散してしまうと炎上につながる場合も。
2013年頃から話題となり、こうした事案が多く投稿されたツイッター(現X)にちなんで「バカッター」とも呼ばれたが、近年はやや落ち着いていた。
しかし、今年に入って、人気しゃぶしゃぶチェーン店のしゃぶ葉で、男性店員がホイップクリームを口に直接流し込む動画が拡散。ドミノ・ピザでも、鼻をほじった指をピザ生地に突き立てる動画が投稿され、大炎上した。
こうしたバイトテロは、世間の感情にどのような影響を与えるのだろうか。
■4割以上は「利用意向に影響」
Sirabee編集部が、2月16〜18日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「バイトテロが与える印象」について調査したところ、バイトテロが起きた店舗やチェーンをその後も「気にせず利用する」と答えた人は12.0%。
「抵抗はあるが必要に応じて利用する」との回答が最も多く、43.5%だった。一方、「なるべく利用しない」も32.9%に及び、「絶対利用しない」も11.6%存在する。
■女性はとくに拒否感
とくに飲食系店舗での不潔な行為が炎上することが多いバイトテロ。そうした状況もあってか、男女でも印象に差があるようだ。
今回の調査結果を男女別に見てみると、「気にせず利用する」と答えた人は男性で16.2%いるのに対して、女性ではその半分以下の7.8%。「絶対利用しない」という回答も女性のほうが多い。
とくに女性客の多い店舗でのバイトテロは、ダメージが大きいと言えそうだ。
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)