ペットの毒トカゲに手を噛まれ男性が死亡 違法飼育に「自業自得」の声

ペットに手を噛まれた飼い主の男性が死亡した。噛まれたのが「愛玩飼養禁止」の毒トカゲだったことで、男性に厳しい声が集まった。

アメリカドクトカゲ

アメリカでトカゲに手を噛まれた男性が病院に搬送され、4日後に死亡していたことがわかった。『USA Today』『NBC News』などが伝えている。


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■トカゲに噛まれた男性が死亡

2月12日午後11時45分頃、アメリカ・コロラド州警察レイクウッド署は、ある住宅から「ペットのトカゲに噛まれた」という通報を受けた。通報したのはこの住宅で暮らす女性で、噛まれた被害者は女性の交際相手であり同棲中の男性(34)だった。

警察経由で連絡を受けた救急隊が女性宅へ到着すると、男性はすでに意識がなく、急いで病院に搬送された。医師らが治療にあたったが、4日後に脳死が宣告されている。

男性の死亡を受けて、警察官が女性に当時の状況を聞くと、「噛まれた時の詳しい状況はわからない」と答えたそうだ。

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■毒によるアナフィラキシー症状か

女性の話では、自身は別の部屋にいて、男性の部屋から大きな音がしたため様子を見に行くと、すでにトカゲが男性の手に張り付いていたという。

また女性は、「彼は手を噛まれたようで、直後に繰り返し嘔吐しました」「次第に意識がなくなり、呼吸が止まったんです」などと、捜査員に説明している。

男性を噛んだのは、アメリカドクトカゲという種類のトカゲだ。名前の通り毒を持っているが、健康な成人が噛まれても死亡例はまれだという。しかし噛まれると、激しい痛みに加え、吐き気、めまいなどのアナフィラキシー症状が出る。

男性の死因については、より詳しい毒物検査が必要で、現在も調査中だ。

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■愛玩目的の飼育禁止のはずが…

女性らの住むレイクウッド市では、アメリカドクトカゲの愛玩飼養を法的に禁止している。それにもかかわらず、男性はこのトカゲを2匹も飼育し、名前を付けて可愛がっていたのだ。

女性によると、男性を噛んだ「ウィンストン」は、昨年10月の爬虫類展示会で購入したトカゲ。さらにもう1匹の「ポテト」は、爬虫類のブリーダーから購入したものだという。

男性はトカゲの他にクモも26匹飼っており、すべて違う種類だと伝えられている。

事故の翌日、女性は動物愛護センターに連絡を入れて、「すべて引き取ってほしい」と願い出た。すぐに同センターの職員らが女性宅を訪れ、男性を噛んだトカゲを含むすべてのペットを引き取ったという。

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■「自業自得」の声

男性死亡のニュースが報じられると、ネット上では「飼育禁止には理由がある。自業自得だ」「触れ合おうとして噛まれたか。そもそもトカゲとクモはペットではない」「男性の死因は『軽率な行動』」などと、男性に批判的な声が集まった。

他にも、「危険動物を簡単に入手できること自体が問題」「規制動物を売買するブリーダーを取り締まるべき」といった声もある。

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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら

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