赤ちゃんからおしゃぶりを盗んだ男が有罪 「刑務所行きよりメンタルケアを」の声も
赤ちゃんの口から直接おしゃぶりを盗んだ男。繰り返された犯行に、男を批判する声のみならず、精神状態を案じる声も集まった。
イギリスの王立裁判所が、乳幼児のおしゃぶりを盗んだ疑いで起訴されていた男に対し、14ヶ月の禁固刑を命じた。『BBC News』『Mirror』などが伝えている。
■赤ちゃんのおしゃぶり強奪
2023年2月から8月にかけて、エセックス郡ハーロウ付近のショッピングセンターで、赤ちゃんのおしゃぶりが何者かに盗まれるという事件が立て続けに発生した。
被害者はいずれも子連れの男女で、赤ちゃんに突然近づいた「男」が、口に咥えていたおしゃぶりを直接ひったくったというのだ。合計5人の乳幼児のおしゃぶりが盗まれ、そのうちの1人は暴行を受けたという。
■ホームレスの男が逮捕
通報を受けた警察は、すぐに捜査を開始。目撃者から犯人の特徴を聞いて防犯カメラの映像を公開するなど、「男」の情報提供を呼び掛けた。
事件発生から約半年後の同年8月15日、ようやく容疑者が特定し、住所不定の男(23)が逮捕された。捜査員によると、事件現場付近でテント暮らしをしているホームレスの男だという。
男は容疑を認めたためすぐに釈放されたが、のちに窃盗罪、暴行罪などで起訴された。
■窃盗罪などで有罪判決
男の裁判で窃盗理由を聞かれた代理人弁護士は、「男はおしゃぶりから卒業できていなかった」「気持ちを安定させるため、おしゃぶりをテントに持ち帰り使っていました」と説明。続けて「盗んでしまった理由は、純粋に物欲からです」などと訴えた。
今年2月8日に開かれた裁判では、窃盗罪などで有罪判決が下り、禁固刑14ヶ月が言い渡された。男が控訴するかは報じられていない。
判決を受けてハーロウ警察署長は、「当該地域では不安が広がっていましたが、犯人を特定できて、罪に問えたことを嬉しく思います」などと、各社取材に回答している。
■メンタルを案じる声も
男の判決が報じられると、ネット上では「おしゃぶりを盗むとかあり得ない。気持ち悪すぎる」「おしゃぶりフェチは治らない。一生刑務所に閉じ込めてほしい」「ホームレス生活よりも、3食屋根付きの刑務所が楽。病気を装った計画的犯行」などと、男に批判的な声が集まった。
その他、「明らかに男はメンタルを病んでる」「弁護士の主張がひどい。精神疾患を主張すれば、無罪になったかも」「男に必要なのは、刑務所よりも心の治療だと思うが」と、男のメンタルを案じる声も上がっている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)