アンガーマネジメント専門家がホームレス男性を殺害 白昼堂々の犯行で目撃者多数
心理カウンセラーの男が自らの怒りは抑えられず、ホームレスの男性を手にかけてしまった。
アメリカで、トラブルになった男性を殺害した容疑により、心理カウンセラーの男が逮捕された。『NBC News』『Click Orlando』などが伝えている。
■目撃者が警察に通報
1月18日午前7時頃、フロリダ州警察デランド署に「男が人を殺した」などと目撃者から通報が入った。犯行は白昼堂々と行われたようで、別の目撃者からも同様の通報が相次いで寄せられたという。
通報内容は、「銃声が聞こえた」「近所の男が遺体を引きずっている。車のトランクに乗せてどこかに行った」「男が道路に飛び散った血を洗い流している」といったものだった。
■ホームレス男性の遺体発見
通報を受けて、捜査員が目撃者らの住む住宅街へ。周辺住人に聞き込みをしたところ、不審な男は近所に住む心理カウンセラー兼セラピストの男(46)ということが分かった。
男はメンタルクリニックを開業しており、アンガーマネジメントおよびPTSD(心的外傷後ストレス障害)の専門家だという。
しばらくして、捜査員らは近くの交差点脇に駐車中だった男の車を発見。車内を確認すると、目撃者の証言通りにトランクの中から男性の遺体が見つかった。
遺体はすぐ近くの公園に住むホームレスの男性(51)で、周辺住人には知られた存在だった。現在は司法解剖が行われており、死因は確定していないが、銃で撃たれたような痕があったという。
■殺意を抱いた男
捜査員の調べによると、男とホームレス男性の間で何らかのトラブルが発生していたようだ。男は事件の前日に近所の女性宅を訪ねてきて、「あのホームレスを捜している。どこにいるか知っているか?」などと聞いてきたという。
この時に男は男性に殺意を抱いていたそうで、「あいつが私の犬のフードボールにガラスの破片を入れた。殺してやる」などと話していたのだ。
続けて男は女性を脅し、今話した内容を警察に言わないようにと口止めしていた。
■殺人容疑で逮捕
捜査員らが男の行方を追ったところ、路上を歩いてるところを偶然発見。話を聞こうとするも、男は回答を一切拒否して弁護士の同席を要求した。
とはいえ事件の目撃者が多数いたことから、警察は男がホームレスの男性を射殺後に遺体遺棄のため車のトランクに乗せたとみて、殺人容疑で逮捕した。
男の逮捕を受けて、各メディアが代理人弁護士に取材を申し入れたが、現時点で回答はないという。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)