「国会議員は報じられている以上に裏金まみれだ」 7割を超える国民が確信
出席議員は「政倫審を非公開に」と呆れた要求をしている自民党の裏金問題。国民はどのように見ているのだろうか。
国民を裏切り、政治不信に拍車をかけている自由民主党の派閥裏金問題。派閥の会計責任者が立件された安倍派・二階派・岸田派と森山裕総務会長が率いる森山派は、解散に追い込まれた。
とはいえ、派閥からキックバックされた裏金が4〜5000万円にのぼった3議員は起訴されたが、それ以下の議員たちは何の罪にも問われていない状況だ。
■政倫審は非公開?
自民党に6つあった派閥のうち、麻生派・茂木派は「政策集団」として存続を決定。しかし、派閥が権力の源泉としていた「ポストと金」を本当に手放すのか、手放したとして何か変わるのか。よくわからない人が多いのではないだろうか。
「安倍派5人衆」と呼ばれる松野博一前官房長官や西村康稔前経産相、二階派の武田良太事務総長らは、衆議院の政治倫理審査会に出席する予定だ。
出席する議員たちが、「政倫審を非公開で行うことを希望している」というのも、呆れた話だろう。国民の代表たる議員の薄汚れた裏金問題に対して、国民はどのように感じているのだろうか。
■9割以上が「さらに裏金ある」
Sirabee編集部が、2月16〜18日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「国会議員は報じられている以上に裏金まみれだと思うか」について調査したところ、「確実に裏金まみれだと思う」と答えた人は72.1%にのぼった。
「裏金まみれの可能性が高い」との回答も20.8%に及び、9割以上の人が「国会議員の裏金は現在報道されている以上に蔓延している」と考えていることがわかった。
「すでにかなり明らかになっている」と考える人は4.6%。「これ以上は皆無だと思う」という人もわずか2.5%にとどまっている。
■女性の目線は厳しい
家計のやりくりを担当している人が多いせいか、裏金問題については、男性より女性のほうが厳しい見方をしているようだ。
「確実に報じられている以上に裏金にまみれていると思う」と答えた人は、女性のほうが6ポイント以上多い。
自民党と連立を組む公明党は裏金問題に厳しい態度をとっているが、強力な支持母体である創価学会婦人部の心情n配慮する意味合いもあるのかもしれない。
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)