14歳生徒が集会後の校内で同級生を刺殺 いじめやたかり行為への恨み晴らしたか
同じ学校の生徒に襲いかかり、首や腹などを刺した容疑者。逮捕後は「いじめられていた」などと供述しており、学校側もいじめ被害について事実と認めた。
学校に持ち込んだ果物ナイフを用い、同級生を襲撃した男子生徒。衝撃的な事件の経緯と本人の供述内容などを、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。
■集会後に事件発生
1月29日、タイ・バンコクにある学校で朝の集会が執り行われ、多くの生徒が出席した。終了後は解散となり生徒らは移動を始めたが、男子生徒A(14)は同級生Bさんに接近し、隠し持っていた果物ナイフでいきなり首や腹を突き刺した。
Bさんは重傷を負いながらも階段を駆け下り逃げようとしたが、Aはすぐに追いついて首の右側を一突き。Bさんはそれでも必死に離れようとしたものの、バスケットボールコートで力尽きて倒れ込んだ。
ほどなくして病院に救急搬送されたBさんだったが、致命傷を負っており、そのまま息を引き取った。
■いじめられていた容疑者
警察はその後、Aの身柄を確保。事情を聞かれたAは「長いあいだBくんにいじめられていた」と供述し、怨恨が殺害動機だったと示唆している。
ちなみにAはBさんに顔や頭を何度も殴られていたと話し、「タバコを買いたい」「金を出せ」などと言われていたことも告白。犯行に使用した果物ナイフは事件の前日にコンビニで購入したもので、学校の旗用ポール近くにあるゴミ箱の下に隠していたことも明かした。
Aは特別支援が必要で、それもあってかいつしか生徒らのターゲットに。いじめについては教職員も把握していたというが、解決に向け努力していたかどうかは分かっていない。
■対応に追われる学校
学校は、生徒と教職員の安全を確保するべく、地元当局と協力していくと発表。また多くの関係者がショックを受けているため、セラピストの手配も済ませたと明かし、各クラスの担任教師には「生徒らの行動をしっかり監視するように」と指示したことを公表している。
亡くなったBさんの遺体はすでに自宅に戻っており、家族は葬儀の準備に追われている。いじめ加害者だったとする報道については、コメントしていないようだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)