【オリ熱イズム2024】オリックス頼れるベテランT−岡田が練習試合初打席でホームラン 開幕一軍へアピール開始
SOKKENスタジアムに台湾プロ野球の楽天モンキーズを迎え、練習試合を行ったオリックス・バファローズ。T−岡田が開幕一軍をアピールする一発を放った。
宮崎・清武総合運動公園で開催中の春季キャンプを開催中のオリックスは25日、台湾プロ野球の楽天モンキーズを相手にSOKKENスタジアムで練習試合を行った。
■高卒プロ19年目・T−岡田のホームラン
試合は2回に先頭打者のT−岡田が一時は同点に追いつく一発を放った。キャンプでは実戦の初打席となったが、そこでいきなりホームランが打てたのは大きい。
岡田は昨シーズン20試合に留まり、ホームランはルーキーイヤー以来の0本と、かつてのホームラン王は影を潜めていた。高卒プロ19年目となる今シーズンは「勝負の年」と位置づけており、調整も順調に進んでいるようで、テレビカメラに映る表情は笑顔が多い。
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■中嶋監督も期待する存在感
昨年はホームランこそ出なかったが、岡田の登場が京セラドーム大阪でアナウンスされると、球場の雰囲気が一変しており、これには若い選手たちからも「Tさんは凄いです」という声が多々漏れていた。
ヒットが出るようなことがあれば、チームが劣勢でもひっくり返せるようなムードにしてしまうほどの存在感がある。
昨年、終盤に一軍へ呼ばれると「僕の知ってるチームじゃないような感じがありますけど、まあ最後、呼んでもらって、その中でやっぱり監督に感謝したい」と中嶋聡監督に対する感謝の意を口にしていたが、中嶋監督も岡田が持っている存在感と経験に期待したのだろう。
■引き続きアピールを
岡田は「正直、自分のことで精一杯の部分もありましたけど、一軍の試合をずっと見てましたし、ファームでずっとね、本当に若い子たちの中で野球してて、 色々な思いがありましたし。まだまだ待ってられへんし」とコメント。
続けて「負けたくない気持ちはずっと持ってやってるので、本当に刺激をもらいながらというか、自分もなんとか成長できるようにというところはありました。あの、体が動くうちは、まだまだ頑張りたいと思います」と昨年の時点で現役から退くつもりはなく、体が動くという自負があるため、チームの支柱となって4連覇に貢献したい気持ちが強い。
チームが弱かった時代から主砲として、このチームを引っ張って来た岡田にとって、今年のキャンプの来場者が多いことも活力になっているのは間違いない。
今年も代打や途中出場という形での活躍が求められることになりそうだが、レギュラー陣に何かがあればすぐにでも入る準備をすべく、キャンプでは一生懸命にバットを振り、守備練習にも励んでいる。1年間ベンチに入るためにも引き続きアピールを続けていく。
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■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)