息子を7歳から2年間一人暮らしさせた鬼母 「恋人と暮らすため」の所業に有罪判決下る
恋人と暮らすために、幼い息子を捨てた母親。息子は2年間も一人で暮らし、缶詰や野菜を盗んで食べていた。
親の存在が必要な年齢の子供を捨て、自分の欲望に走った母親がこのたび逮捕された。「最低だ」と世間に大きな衝撃を与えていることを、アメリカの『People』や『Yahoo!』などが報じた。
■恋人と暮らすため息子を一人に
フランス西部のシャラント県ネルサックに暮らすアレクサンドラという女(39)が、逮捕された。2020年から2年間にわたり恋人の男性と暮らすために家を出ており、まだ親の手を必要とする幼い息子(9)に一人暮らしをさせたことが問題となった。
息子は日持ちのするケーキや缶詰、盗んだトマトなどを食べて日々の空腹をしのいでいた。暖房や温水、電気が使えない日もあったという。アレクサンドラは数キロメートル離れたアパートに恋人と住み、自宅を時々訪れては、息子に食料品を置いていくだけだった。
そんな状況にもかかわらず、息子は毎日きちんと学校へ。ネルサックのバーバラ・クチュリエ市長は、「成績が優秀だったと聞いた」と述べている。
■母親は役所に加工食品を要求
さらにクチュリエ市長は、2022年にアレクサンドラが役所の窓口を訪れ、生活苦を訴えていたことも明かしている。
職員らは4枚の食品引換券を渡したが、アレクサンドラは「それより加工食品がいっぱい欲しい」と要求し、不審に感じていたそうだ。
その後、自宅の近隣住民から「幼い男の子がたった独りで暮らしている」との情報が役所に寄せられ、事態の発覚とともに警察や児童保護局が動いた。
■「刑期が短すぎる」の声
アレクサンドラは逮捕・起訴され、このたび有罪判決が下った。懲役12ヶ月の刑の一部に6ヶ月の執行猶予が認められ、服役は6ヶ月。出所後は、6ヶ月間の自宅謹慎になるという。
世間の人々からはこの母親に「ひどすぎる」「バチが当たればいい」「刑期が短すぎる」といった非難が殺到。息子には「寂しかっただろうに。かわいそう」「男の子に愛を送ります」「温かい支援が集まるといいね」など、同情と励ましの声があがっている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)