女性宅に残された「赤ちゃん」を見て警察が突入 超リアルな人形と判明
家に小さい赤ちゃんが取り残されていると勘違いした警察官らが、ドアを突き破って家に突入。その正体がリアルな人形の「リボーンドール」であることを知って驚いた。
まるで生きている赤ちゃんのようにリアルなリボーンドールを見て、「本物の赤ちゃんだ」と思い込んだ警察官たちが、持ち主の女性宅に突入していた。『Metro』などイギリスのメディアが伝えている。
■娘を心配した母親
イギリス・ウスターシャーで暮らす3児の母であるエヴァ・プライアーさんは、超リアルな赤ちゃん人形「リボーンドール」の色付けが好きで、趣味として続けてきた。
出来上がった物の一部は商品として売っており、少し前にも販売用の1体を仕上げたばかり。売り出す前に写真を撮ろうと考えたエヴァさんは、人形をチャイルドシートに乗せて床に置き、そのまま子供と一緒に家を出て友人宅に向かった。
ちょうどその頃、エヴァさんの母親がスマートフォンに電話をかけたが、何度かけてもエヴァさんにつながらない。エヴァさんはたまたま電源をオフにした状態で充電中だったのだが、何も知らない母親は不安になり、「娘の様子を見に行ってほしい」と警察に頼んだ。
■警察が家に突入
エヴァさんの自宅に到着した警官隊は、窓の外から家の中を見て床に置かれた人形を目撃した。それがあまりにリアルな出来だったため、「赤ちゃんが置き去りにされている」と思い込み、パティオのドアを突き破って家に突入したという。
直後に人形であることを確認した警官隊は慌て、今度はエヴァさんを捜すことに尽力。ほどなくしてエヴァさんが友人宅にいると突き止め、そちらへ急いだ。
■友人宅に警察が…
友人宅にやって来た警官隊から事情を聞いたエヴァさんが、「リボーンドールの色付けをしているんです」と伝えたところ、警察官らは「本当にお上手ですね。(本物の赤ちゃんと勘違いして)お宅に突入してしまいました」などと語った。
「とにかくお母さんに電話をかけてください。何かあったのではないかと考え心配しておられます」とも言われたエヴァさんは指示に従い、帰宅後はドアを板張りにするなど対応に追われた。割れた窓ガラスの交換やドアの修理に、大金を支払ったことも明かしている。
■ステッカーを貼り対応
エヴァさんは今回の件で、家にリボーンドールを置いていると、今後も同じようなことが起こる可能性があると考えた。
そこで窓に、「リボーンドールが置いてあります。赤ちゃんがひとり取り残されているわけではありません。どうかパニックにならないで。ドアや窓を突き破らないでください。どうもありがとう」と書かれたステッカーを貼りつけたそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)