冷水泳が更年期女性の不安を軽減すると判明 「劇的な効果」と調査参加者
「冷水泳」は更年期の女性にメリットがあると、調査で明らかになった。
University College London(ロンドン大学カレッジ:以下UCL)によると、更年期の女性が冷水泳を行うと不安が軽減するという調査結果が出たという。『The Guardian』『NewYorkPost』がレポートしている。
■冷水泳は更年期障害に効果あり
更年期の女性が冷水に浸かることで身体に及ぼす影響を探るUCLの調査で、冷水泳がさまざまな利点をもたらすことが明らかになった。
調査に参加した1,114人のうち、閉経後の女性が785人おり、その半数が「冷水泳が不安を軽減した」と報告したという。
UCLによれば、冷水泳が特に効果を発揮したのは不安症状の軽減であり、その他にも35%の参加者が気分の浮き沈みが軽減され、31%は抑うつ感の減少、30%がホットフラッシュの改善を感じたそうだ。
さらに、参加者の63%が更年期障害の症状軽減を目的に、冷水泳を実践していることも判明した。
■効果を感じている参加者の声
調査に参加した54歳の女性は、「冷水泳は更年期障害に劇的な効果をもたらしました。自然の中での運動、単独または他の女性たちと一緒に行うことが癒やしになります」と述べた。
この研究結果は『Post Reproduction Health』誌に掲載されており、研究を主導し著者でもある UCLのエリザベス・ギャレット・アンダーソン女性健康研究所のジョイス・ハーパー教授は、冷水は特に屋外で泳ぐ人のストレスを軽減し、氷浴がアスリートの筋肉の修復を促進することがすでにわかっていると言及している。
また冷水泳の効果は非常に顕著であったため、「更年期障害に悩む女性に代替解決策を提供し、より多くの女性がスポーツに参加するよう奨励する可能性がある」とも語っている。
■長時間の冷水泳に効果
ハーパー教授によれば冷水泳の効果は、泳ぐ時間が長いほど顕著な結果が得られると述べている。しかしながら冷水で泳ぐ際には低体温症、冷水ショック、心臓のリズム障害、そして溺死の危険性といった潜在的なリスクにも言及している。
また、イギリスの川や海などでは下水汚染が進んでおり、汚染された水は胃腸炎や他の感染症のリスクを高める可能性があるという。「冷水泳を通じて得られる健康効果を享受するためには、潜在的なリスクを理解し、安全対策を講じることが不可欠」とも教授は話している。
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(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)