スギ花粉症の対策はすでに始めている? 最も多い「北関東」では6割が…
2月半ばにも関わらず春の陽気になる日も。花粉症の人にはツラい季節だが…。
日本の人工林に最も多く植樹されている樹木、スギ。まっすぐに伸びる幹が木材として活用しやすいといった理由から集中的に植えられてきたが、今や国民の多くがアレルギーに悩む「春の病」の原因となっている。
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■2月上旬から飛散か
例年、2月上旬から飛散を始めるスギの花粉。まだ虫が少ないこの季節に咲くスギの花は、風によって花粉を飛ばす「風媒花」。秋に咲くキク科の帰化植物・ブタクサもそうだが、こうしたタイプの花は花粉症の原因となりやすい。
コロナ禍も落ち着いて、最近は街から減りつつあったマスク姿もこの季節には目立ち始める。マスクや飲み薬、またレーザー治療など、今年の花粉症対策を始めている人はどれくらいいるのだろうか。
■「すでに」は4割
Sirabee編集部が、2月16〜18日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「今年の花粉症対策」について調査したところ、「すでに始めている」と答えた人が41.5%。「まもなく始める予定」が24.4%だった。
「まだ始めていない」という回答も34.1%いるが、やはり「2月上旬から飛散する」と言われるとおり、最も多い4割以上の人は花粉対策を始めているようだ。
■北関東で最多
南北に長い日本列島では、花粉が飛び始める地域も異なる。また、北海道や沖縄のようにスギの植林が行われておらず、「避粉地」と呼ばれる地域も。
今回の調査結果をエリア別に見てみると、やはり北海道・東北は「すでに対策を始めた」「まもなく始める」の合計がちょうど5割と最も少ない。山間部も多く雪深い北信越もすでに始めている人は34.6%だ。
それ以外の地域では、必ずしも南や西にいくほど多いわけではなく、すでに対策済みの人が最も多かったのは「北関東」で57.5%。このエリアでは、花粉症に悩む人のすでに8割近くが対策を始めているかまもなく始めるようだ。
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)