東日本大震災の被災地で目撃された“怪しい人物” ボロボロの格好で何ヶ国語も…「あれはたぶん中国のスパイ」
能登半島地震の被災地で、不審者への警戒が行われている中、『週刊文春』の元記者が東日本大震災の翌日に現地で目撃した“不審な人物”について語った。
『週刊文春』の元記者でジャーナリストの赤石晋一郎氏と、同じく元記者でフリーライターの甚野博則氏が、YouTubeチャンネル『元文春記者チャンネル』にて、震災の取材で目撃した“怪しい人物”について語った。
■窃盗や詐欺などの被害
今年元日に発生した令和6年能登半島地震の被災地では、被災した家屋に浸入して金品を奪う窃盗や、ブルーシートを勝手に設置して高額な費用を請求する詐欺や便乗商法といった被害も報告されている。
全国から警察官が派遣されて不審者を警戒しており、被災地を取材した甚野氏も、実際に現地で職務質問をされている人物を目撃。自身も質問を受けたという。
ただ、未だに停電している地域などもあり、夜は街灯もなく真っ暗になる場所も多いこともあり、すべてをカバーしきれないために被害が出ている現状について語った。
■何ヶ国語も操り…
一方、赤石氏は2011年の東日本大震災の被災地を取材した経験を振り返る。
赤石氏らが震災発生の翌日に現地入りしたところ、「すごいボロボロの格好をした人が、メディアにいっぱい話しかけてくる。俺らには日本語で喋りかけて、海外メディアには英語で喋りかけているんですよ。たぶん、あれは中国のスパイなんですね。(本国に)現状報告をするために、状況を聞きまくっている人がいて。アジア人の顔なんだけど、そんなに何ヶ国語も喋るヤツはいないじゃん」と話す。
■「何なんだ、あの人」
さらに、「僕らに(被災地が)どんな状況か聞きに来てる。『何だ?』と思って喋ったら、また今度は海外メディアに行って聞いている。『何なんだ、あの人?』と思って」と不審に思ったことを明かす。
「恐らくあのときは、アメリカ軍もここ(被災地)がどうなっているかという状況の把握に動いていたけど、たぶん中国もそういう人とかを送り込んで、状況把握をやるみたいな。そんなにいろんな言語喋るヤツいないじゃん、普通は。ボロボロの格好をしているんだけど、たぶん(被災者とは)違うと思う」と振り返っていた。
■憤りの声も
赤石氏と甚野氏の話に、コメント欄でも「能登半島地震で偽自衛官がいるから注意するように出てましたね」「前回の地震の時もエアコンとか銅線とか盗まれました。また、知らない外国人が家を覗き込んでいて、中に入ろうとしたので声をかけた途端逃げたとかも数日前にあったそうです」との情報が。
また、「不安な毎日を過ごしている人達を騙したりするなんて酷い」と憤る声もあがっていた。