家族での食事会に支払いを求めるおばあちゃん 「物価高だから」に賛否両論
誕生日などイベント時に、大人だけでなく幼い孫にも食事代を請求するおばあちゃん。物価の上昇は社会問題となっているが、世間からはさまざまな意見があがっている。
誕生日などイベント時には、家族揃って食事会をするという家庭は多い。だがそんな時、金銭的にどう分担するか、意見の相違が起こる場合もあるという。そんな事態になった一家に注目が集まっていることを、アメリカの『People』やインドの『NDTV』が報じた。
■家族に食事代を請求
イギリスのウェールズに暮らすキャロライン・ダドリッジさん(63)は、クリスマスや誕生日といったイベント時には毎年、自宅に家族を呼んでパーティを開いてきた。
ごく普通の「優しいおばあちゃん」との振る舞いのようだが、近年はある理由により世間の注目を集めている。2015年に夫が他界して以来、幼い孫たちを含む家族全員に、「食事代」の支払いを求めているからだ。
■3歳の孫も支払い対象
その理由は「物価上昇の影響」だといい、昨年は自身の息子たちに15ポンド(約2,700円)、娘たちに10ポンド(約1,800円)を請求した。
さらに5歳以上の孫には5ポンド(約900円)、3歳の孫には2.50ポンド(約450円)の支払いをお願いしているという。
また支払い方法は、参加者全員からの入金を確認できるように、銀行口座への振り込みと決めている。
■娘たちの値上げを決定
ところが今年に入り、物価はますます上昇。そこでキャロラインさんは、娘たちの食事代の値上げを決めた。
食料品の値上げが著しく、全員分の食事を工面するのは難しいうえ、昨年は「多くの人から『男女で値段が違うのは性差別だ』といった批判を受けた」と明かしている。
息子たちはフルタイムの仕事に就き、娘たちはパートタイムで働いているそうだが、キャロラインさんの課金システムには世間から賛否両論が寄せられた。
■「持ち寄りの方が気分は良い」
特に祖父母世代からは「正直、イベント時に子供や孫たち全員の食事を用意する余裕はないが、だからといってお金は取れない」との意見が相次いだ。
一方で「このご時世仕方がない」「みんなそうしたらいいと思う」といった理解の声もある。
また「お金を払うよりは、食事を持ち寄りにするほうが気分は良い」「主催する余裕がなければ、主催しなければいい」など厳しい意見もあがり、炎上している。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)