和田アキ子、政策活動費の使途公開不要ルールに不満 「信じられない」「ズレてる」
使い切らなかった分は課税対象でありながら、使途が非公開でいい政策活動費に、和田アキ子が不満をあらわにする。
自民党で相次いで発覚する政治とカネの問題に、11日生放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で和田アキ子がコメント。政策活動費という制度そのものに対する矛盾を指摘した。
■5年で50億の政策活動費
派閥の解散、谷川弥一元議員の議員辞職など、政治とカネの問題で大揺れの自民党。番組は新たに、二階俊博衆議院議員が、幹事長時代の5年間で約50億円もの巨額な政策活動費を受け取って物議を醸していることを紹介した。
パネルではこの政策活動費について、選挙応援といった政治活動に使えば非課税、使い切らなかった分は課税対象になると解説される。
■使途が非公開という点に…
しかし、使途については公開が不要のため、和田は「これがわからない」と理解に苦しむ様子を見せる。
続けて、「え? 使うと非課税、使っても税金はかかんないわけでしょ?」「1年で10億ですよね。5年で50億って、単純に」「(仮に)1年で8億使いましたと。これ、全部非課税ですね。あと2億残りました、そうすると(課税の)対象になる」と、二階議員の例を整理した。
■「確定申告でどれだけ大変か!」
そしてここで、「でも、使ったかどうかの公開が不要って、これどうなってんの?」と、国民から確認のしようがないことを疑問視。「ここからもうズレてると思わない?」と、制度自体の矛盾を指摘した。
また、自身も確定申告の時期にあたることから、「ウチらこれから確定申告でどれだけ大変か!」「こんなことあるの?」など、政治家の申告が緩いことに不満を漏らし、「使い道の公開が不要ってのは、信じられない…」と唖然とするのだった。
■世論の後押しに期待
これに関し、VTRでは政治アナリストの伊藤惇夫氏が解説。法律は国会で作られるため、自分たちの不利にならないよう、結局は抜け道ができると指摘する。
和田はこうした点にも、「自分たちで(法律を)変えれるってすごいね」「法改正は自分でやるっていうんだから…」と納得行かない様子に。こうした現状を変えるためにも、「こういうのどんどん明るみっていうか、表に出たほうがいいですね」と、金銭スキャンダルで世論が喚起されることを期待した。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)