デーブ・スペクター、自民党・二階俊博議員の高額書籍代に苦言 虚偽記載の可能性も疑う
3年間で3,500万円もの書籍代が物議を醸している自民党・二階俊博議員。デーブ・スペクターは「書籍代に全部使ってない」と虚偽記載を疑う。
自民党・二階俊博衆議院議員の高額な書籍代問題に、11日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)でデーブ・スペクターがコメント。「もうバカらしくて」などとバッサリと斬り捨て、虚偽記載の可能性まで推測した。
■3年間で3,500万円の書籍代
二階議員は派閥からの収入1,768万円を不記載にしていた裏金疑惑を受け、先月18日に政治資金収支報告書を修正・提出。しかし、新たな報告書では、3年間で約3,500万円もの書籍代が追加されており、8日の衆院予算委員会で立憲民主党・藤岡隆雄議員から追及を受けた。
番組調べによると、これは小学校の図書室約75校分の書籍代にあたるとのことで、出演者からも疑問が相次ぐ。中でもデーブは「全部見ると、経費は全部マル、ゼロで終わるんですよ。そんなキリのいいところあるかって。いかにも嘘で」と、虚偽記載の可能性を疑った。
■「もうバカらしくて」
「どう思われてもいいって感じでやってると思うんですよ」「やるんだったらチグハグな数字でいいじゃないですか」と端数がないことを続けて怪しむと、「あと、どこに収納するんですか?」とも疑問。「まぁ文庫本だったら何とかなるんですけど」とはしたが、「もうバカらしくて」と呆れ果てた。
さらに、「ただ言いたいのは、頭いい議員もいるんですよ? もう本当に読書家で、移動のときに難しい本読んでる人もいるんですよ」「だからこそ討論番組とかでちゃんと自分の意見(を言える)」「もちろん秘書の資料も目を通したりしてるんですけど、ちゃんとした人もいるから、本当にこれ迷惑ですよ。自民党だけじゃなくて野党も含めて」と、政治家全体のイメージを下げると苦言を呈した。
■元二階派議員の解説
番組には元自民党衆議院議員で二階派に属していた宮崎謙介が出演し、この支出について「二階先生がご自身で読まれるために買われた本ではないというのは間違いない」「見てないと思います」と指摘する。
続けて、「子分とか支援者の方々が、新しく本を出しましたって言うと、『じゃあこれは数百万買ってやれ』と」「買ってあげて、それをいろんな方に配ってるということに使われてる」と詳細を解説。
「私も1回本出したことあるんですけど、ご案内しようと思ったら秘書にブロックされまして」「多分、買ってくれるのは間違いないんだけど、買ったらそれを贈るのは秘書の役目なんですよ。それが大変なんだと。そういう目的ならやめてくれって」との体験談も明かした。
■「書籍代に全部使ってない」と疑う
だがデーブはこれにも、「遠回りなワイロみたいなものなんですよ」「普通、他のものならアウトなのにね」とバッサリ。
こちらも元自民党衆議院議員の杉村太蔵が「宣伝広告費の可能性が高い」「政治活動費としては、明らかに違法な支出ではないなと。なら何で最初から書かなかったのかなっていう疑問はある」などと述べたことにも、「だから、書籍代に全部使ってないからですよ」とコメント。重ねて虚偽記載を疑っている。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)