ベースジャンパーがマンション29階から転落死 無断侵入し飛び降りるもパラシュートが…
航空写真の撮影や遊覧飛行を提供する会社を経営し、ベースジャンプを趣味としていた30代の男性が不慮の転落死を遂げた。
このほどタイ・チョンブリー県にある高層マンションで、ひとりのベースジャンパーが転落死を遂げた。パラシュートが開かなかったことが原因だという。『Mail Online』『Metro』などが続々と報じている。
■パラシュートが開かず…
転落死したのは、イギリス・ケンブリッジシャー州のナシー・オーディンソンさん(33)。航空写真の撮影や遊覧飛行を提供する会社を経営しながら、オフにはベースジャンパーとして活動していた。
オーディンソンさんは27日夜7時頃、友人とともにパタヤの高層マンション「ルンピニ・ヴィル・ナクルア」に不正に侵入し、29階からジャンプするも、パラシュートが機能せず死亡したという。
■上方から友人が撮影
ヘルメットに装着したカメラの点滅を友人に確認してもらい、自身で「3、2、1…」とカウントダウンしてから飛び降りたオーディンソンさん。しかし、植木のある地面に全身を打ち付け即死した。
一方の友人は、パラシュートが開かずスピードをあげながら転落するオーディンソンさんと、ズドンと大きな音を立てた恐怖の瞬間を上方から生々しく撮影していた。
■アドレナリン中毒
オーディンソンさんは学生ビザで入国し、以前にもそのマンションで不審な行動をとり、出入りを禁止されていた。しかしその夜は、人の出入りが激減したタイミングで屋上へ。コンクリート製の壁をよじ登り、外に出られる「ひさし」のような部分に降り立っていた。
オーディンソンさんは、普段から「アドレナリン中毒」を自覚していた。危険と闘うスリリングな状況が大好きで、冒険する内容もどんどんエスカレートしていくという特徴があるようだ。
■目撃した警備員はトラウマに
この事故でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症してしまった警備員のカネト・チャンソンさん(33)は、メディアの取材に「木が大きな音を立てたので、倒れたのかと思い外に出てみました」と語っている。
すると、ほぼ同時に女性の大きな悲鳴が聞こえたといい、「近づいてみると人間が倒れていました。すでに死んでおり、状況から建物から飛び降りたのだとわかりました」と答えている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)