1つ500円もする業界初の「やきそば缶詰」、少しだけレンチンすると味に大異変が起きて…
B級グルメの代表格「富士宮やきそば」。世にも珍しいその「缶詰」を見つけた記者は早速自宅で食べることに…。
■「富士宮やきそば」の魅力
B級ご当地グルメの代表格「富士宮やきそば」。静岡・富士宮市発の名物で、コシのある蒸し麺、ラードをしぼった後に残る「肉かす」、さらには鰯の削り粉など、他地域のやきそばとは異なる食材を使って完成させる。
昨年、記者は静岡県内で購入した食材を使い自宅で再現に挑戦したが、それはそれはウマいやきそばが完成したものである。弾力のある麺、全体的に程よいオイリーさ、そしてフルーティーなソースの味が過去食べたやきそばではナンバーワンで、今でも忘れられない味になっている。
■業界初のやきそば缶詰
そんな富士宮やきそばを缶詰化させたのは、炭火焼やきとり缶詰で知られるホテイフーズ。2022年8月から全国販売が開始された商品で、「やきそばの缶詰は業界初」と当時の各社報道に記述が残っている。
一つあたりの値段は税別500円と、普段食べている缶詰と比べるとだいぶ高い部類。しかし、そこには麺の美味しさを追求するため長い研究期間があったようで、コシのある蒸し麺に、肉かす、キャベツ、だし粉を加え風味豊かな味わいを実現させた。
■冷えたまま食べるのは…
内容量は110g。そのまま食べることもできるが、缶には「別容器に移し替えて、温めるとより一層美味しくなる」という説明書きが。
まず試しに冷えたまま食べたが、値段が高かったせいもあり、そこまでの満足感を覚えなかった。麺はやや固まっており、うまく箸で手繰らないとぷつりぷつりと切れてしまう。十分完食までいけるクオリティだが、「やっぱり缶詰になると本家の料理とは差が出てしまうのか」と現実を知ったような思いだった。
■レンチンして激変
しかし、である。1分ほど電子レンジでチンすると、その状況は一変。
ソースの香り、そして肉かすのジューシーな香りが一気に立ち、ソースのウマさは温める前の2倍…いや10倍くらいハイレベルに感じられたのだ。
麺も熱が入ったおかげでほどよくほぐれ、つかみやすい。
これは先日、蒸し麺と使って調理した際の味と大差がないほどウマい。具材に入っている削り粉、そして肉かすの風味、食感もちゃんと際立ち、これが正当な食べ方だと感じた。
記者は個人的アレンジで七味を投下。より香りが良くなり、最高な味わいが完成した。ぜひ同地で見つけたらお土産として購入することをオススメする。
・合わせて読みたい→ご当地グルメ王者はやはりすごかった 静岡県富士宮市「うるおいてい」が激ウマ
(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)