“世界一臭い食べ物”が食品サンプルに、一体なぜ… 「命がけの製作工程」驚きの声続出
「世界一臭い食べ物」の異名を取るシュールストレミングが食品サンプルに。開発者の口から衝撃的な舞台裏が明かされて…。
巧みな色使いで見る人の食欲を刺激する食品サンプル。昨今、和洋中問わず、職人達が様々な料理に模したサンプルを作り上げている。
ネット上では、「世界一臭い食べ物」を完全再現した食品サンプルが話題を呼んでいて…。
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■「世界一臭い食べ物」が食品サンプルに
ことの発端は、大阪の食品サンプルメーカー「いわさき」の公式X(旧:ツイッター)のポスト。「世界初!!」と題した投稿には、「シュールストレミング」の食品サンプルの作り方が写真と共に記載されている。
世界初‼️【シュールストレミングの食品サンプル作り方】
〈装備〉ビニールエプロン・手袋・防毒マスク
①水の中に缶を沈め缶切で穴を開け中のガスを時間をかけて抜く。
②身を水とエタノールで洗い臭気を出来るだけ取り除く。
③その後シリコンで型を作る。#シュールストレミング #食品サンプル pic.twitter.com/62umvmSZtp— 株式会社いわさき_食品サンプル (@IWASAKI_SAMPLE) December 17, 2023
「シュールストレミング」は主にスウェーデンで生産されるニシンを塩漬けにした缶詰。頭とワタを除いたニシンを薄い塩水に漬け、3ヶ月ほど発酵させるのだが、屋外で食べるのを推奨されるほど強い発酵臭があるため「世界一臭い食べ物」と称される。
いわさきのポストを見ると、何と本物の「シュールストレミング」の缶詰を使い、ビニールエプロンに手袋、防毒マスクと万全の防御を固めて作っているのだ。
■製作工程に衝撃走る…
作り方としては、水の中に缶を沈め中のガスを抜き、魚の身を水とエタノールで洗って臭いを取り除き、シリコンで型を作る。シリコンの型にシュールストレミング色に着色したビニール樹脂を流してオーブンで焼き、型から成形を取り出す。
写真を見ながらエアブラシや筆で着色し、缶に詰め、汁部分の液を注いで固めて完成だ。正直、本物と全く区別がつかない…。
「世界一臭い食べ物」を完全再現したいわさきの取り組みは、ネット上で話題に。「世界一過酷な製法」「なんて無茶をするんだ…」「命がけの製作工程に震えます」「最初の型採りの段階でハードル高そう」など、驚きの声が多数寄せられている。
なぜ、「シュールストレミング」を食品サンプルにしたのか。株式会社いわさきに取材したところ、何とも熱すぎる開発秘話が明らかになったのだ…。