企業幹部へのアンケート結果が物語るZ世代の特徴 「面接に親が同行」の事例も
就職活動や新人社員として奮闘中のZ世代。それに向き合う企業幹部が、「面接に両親を伴う」など、驚きの行動パターンを明かしている。
世代ごとに「ゆとり」や「ミレニアル」などの呼称が存在するが、近年耳にすることが多くなったのが「Z世代」ではないだろうか。
このたびアメリカの企業の幹部たちが、そんなZ世代の驚きの行動を明かし注目を集めている。『NEW YORK POST』などが報じた。
■Z世代は親が大好き?
「Z世代」とは、アメリカで「Gen Z」と呼ばれ伝わってきた言葉で、1990年代半ばから2010年代に誕生した25歳以下の若者たちを指す。
同世代は現在、就職活動に励んだり新人社員として日々奮闘中だが、企業担当者によると、いくつかの特徴があるという。
まず、就職活動の面接に両親を伴う受験者がいること。このようなどこにでも飛んで付いてくる親が、「ヘリコプターペアレント」と呼ばれるそうだ。
■企業幹部が見るZ世代の特徴
学生生活に焦点を当てたオンライン雑誌『インテリジェント』は、さまざまな企業の幹部800人を対象にアンケート調査を実施。すると、なんと5人に1人が「面接に両親を同伴する受験者がいる」と回答した。
また幹部の5人に1人が、「Z世代は準備をせず面接に現れる」と回答。さらに半数を超える53%が「アイコンタクトがない」、47%が「面接にふさわしくない服装をしてくる」などと答え、非対面式のオンライン面接において21%が「カメラをオンにすることを断られた」という。
■Z世代は時間をあまり気にしない?
他にも実際に働いているZ世代について、企業幹部の63%が「仕事量を管理できていない」、61%が「平気で仕事に遅刻してくる」と答えた。
さらに半数以上が「締め切りを無視される」「会議に遅れて参加する」としたほか、「注意するとすぐに気分を害す」「コミュニケーション能力が低い」と指摘している。
■新型コロナウイルスが影響か
だが、ニューヨークのイサカ大学で戦略的コミュニケーションを教えているダイアン・M・ゲイスキー教授は、「それらは新型コロナウイルスのパンデミックによる影響も大きい」と主張した。
Z世代は、社会的および専門的能力の開発に2年以上の中断を強いられた世代であり、「現在の大学4年生はコロナ禍の真っ最中に入学し、友人もつくれず、オンライン授業ばかりで課外活動は一切なかった点は見過ごせない」と述べている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)