遭難レベルで大雪の北海道、なぜか1軒明るい建物が… 「無敵すぎるコンビニ」に称賛相次ぐ
大雪が積もり、過酷な状況となった北海道。そんな中、当たり前のように営業する「無敵要塞」セイコーマートに称賛の声が寄せられている。
■セコマの「営業方針」にハッとした…
朝ごはんをセーコマに買いに行かないと…だけど辛いんだよ。道道が死んでるんだ…
死んでるのにセーコマは生きてる…無敵かよ… pic.twitter.com/NLJXToB9zh— ティル🇺🇸 (@tillares) January 24, 2024
「悪天候の中のコンビニ営業」と聞き、多くの人が2つの疑問を抱いたのではないだろうか。即ち「従業員の安全」および「商品在庫の確保」である。
これらの疑問をぶつけたところ、セコマ担当者からは「従業員の安全を確保できることを最優先としているため、通勤・退勤に支障が出る場合、お客様には大変申し訳ないのですが、閉店時間を早めるなどの対応をしています。また公式SNSで営業時間の急な変更などを発信するようにしています」との回答が。
また「利尻店には風除室を設置しているほか、随時タイヤショベルで駐車場を除雪するなどの対応も行なっています。大雪だけが原因とは限らないのですが、フェリーの欠航が想定される時期の場合、在庫量は常に多めに確保しています」と、頼もしすぎるコメントも得られたのだ。
■「あたたかさ」にこだわる
寒風を耐え忍びながら入ったコンビニ店頭。全身で享受する暖房の温もりによる感動は、筆舌に尽くし難いものだろう。セイコーマートは暖房に加え、店内で調理したメニュー「ホットシェフ」により、ユーザーに「あたたかさ」を提供してくれるのだ。
同サービスの詳細について、担当者は「(ホットシェフは)冷凍の食材を店内のキッチンで調理してお出しする商品のため、フェリーが欠航となり商品が届かないときでも『材料がある限り温かいものを販売できる』と考え、十分な材料を準備するようにしています。寒い季節に温かいホットシェフで、おなかも心も温まってもらいたいというのが、ホットシェフならではのサービスです」と、説明している。
まさに「至れ尽せり」のサービスを兼ね備えたセイコーマート。地元・北海道でいかに重宝されているか、改めて実感できた読者も多いことだろう。
まだまだ雪のシーズンが続く道民らへ向け、セイコーマート担当者は「今回のXご投稿のように『ドカ雪』の中でも足を運んでくださるお客様には、本当に感謝申し上げます。一方で、豪雪などの事情により早めにお店を閉める場合にもご理解を頂き、温かいコメントを頂くことも多く、こちらも重ねて感謝しております」「今後も平常時だけでなく、災害時にもできることをさせて頂き、地域に必要な店舗であるよう努力していきます」とのコメントを寄せてくれた。
今後も無敵要塞として、多くの北海道民に勇気と希望、そして「あたたかさ」を届けてくれることだろう。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)