被災地の“迷惑物資”になりかねないもの、問題点にショック 「送らないで」注意喚起も…
「被災地に本を送らないで」──。日本図書館協会の呼びかけが話題に。時として、本は被災地の「迷惑物資」になる恐れがあって…。
新年早々、甚大な被害をもたらした令和6年能登半島地震から1ヶ月経った。3日から、石川県輪島市内で仮設住宅の入居が始まり、少しずつ被災地の復興支援が進んでいる。被災地に支援物資を送ろうと考える人も多いだろう。
以前、ネット上では「迷惑な支援物資」になりかねないものが注目されて…。
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■「本を送らないで」異例の呼びかけ
ことの発端は、1月11日に公益社団法人「日本図書館協会(JLA)」が公式ホームページで公開した文書。「被災した図書館へ支援を考えている皆様へ」と題した文書には、「緊急支援物資などで、被災地、特に避難所に直接、本を送ることはやめましょう」と記載されていたのだ。
本を送らないよう呼びかけるとともに、被災地支援に関して「興味関心を持ち、エールを送り続け、傾聴することが、被災地にとって励みになります」と、長期的に関心を持つことが大切だとしている。
日本図書館協会が、一般の人に向けて本を送らないよう呼びかけるのは珍しい。
■ネットでも共感示す声
「被災地に本を送らないで」という注意喚起はネット上でも話題に。
「被災地にあんな重いもの送ったらダメだろ」「送る方はこれだったら喜ばれるとか色々考えてるんだろうけどなぁ…」「本は運ぶのも仕分けするのも重労働だと思う」「必要なタイミングもあるかもしれないけど今じゃないと思う」など、日本図書館協会の呼びかけに共感する声があがっている。
被災地に本を送ることは好ましくないのだろうか。日本図書館協会に取材したところ、様々な事実が明らかになったのだ…。