ハードオフで4千円のPS4、中から出た物体にギョッとした 「羨ましすぎる」とネット民驚愕
ハードオフで購入したジャンク品のPS4、購入後に衝撃の事実が判明。怒涛の展開が「奇跡のハードオフドリーム」と話題になっている。
■PS4から出てきた物体に驚き…
はいジャンク詐欺ーwwww
4000円のps4動いたーww pic.twitter.com/BhRU15QzJZ— taki@DJしてます (@taki_pc_1115) January 9, 2024
日頃より、ジャンク品等の修理過程をXに投稿しているというtakiさん。今回のPS4に関する投稿もそのひとつで「電源は入るが起動しないゲームハード」という認識のもと、購入することに。
PS4の修理経験はなかったtakiさんだが「電源ユニットが故障していて起動しない例」をよく耳にしており、頭の中では修理プランをしっかり計画していたようだ。
…しかし、購入後に電源を入れると、本体からは作動音が。当時の様子についてtakiさんは「HDMI端子に接点復活スプレーを吹きかけたところ、映像が出ました。その際、明らかにディスクの読み込み音がしたので、PS4から強制的にディスクを取り出したところ『FF7』(ファイナルファンタジーVII リメイク)が入っていました」と説明している。
その後の対応については「別のジャンク品PCから取り外してあったSSDを装着し、USBメモリから復元をかけたところ、PS4は完全復活を遂げました。色々試しましたが、特に動作不良はないようです」「修理にかかった費用(ジャンクPCの値段)は、2,000円くらいでしょうか」とのこと。
つまりtakiさんはトータル6,000円ほどで、プレイ可能なPS4本体と『FF7』ソフトを入手したことになり、これは正真正銘のハードオフドリームである。
■ハードオフは「十分あり得る」
しかしここで疑問に感じるのが、なぜ「ハードオフはこの商品をジャンク品と判断したのか」という点である。takiさんの話を聞く限り、修理を加えて「中古品」として販売する未来も十分あり得たのではないだろうか。
そこで、件のPS4を販売していた静岡県の某ハードオフ店舗にまず、買取り時のPS4の状態について尋ねてみることに。
店舗の担当者は「『PS4が立ち上がらず、ゲームができない。中にゲームが入っていて抜けなくなった物も買い取りできるか』という内容で、お客様が持ち込まれました」と、当時の様子を振り返る。
PS4はゲーム本体にプレイヤーの個人情報等が設定されているため、店舗側が「データを消去できる状態でないと再販できず、買い取りは難しい」旨を説明するも、客は「なんとか買い取りできないか」と食い下がる。
そこで、ハードオフは「中のディスクの『買い取り』はできない」「内蔵HDDを取り外してジャンクとして販売しなければならないため、通常の買い取りより安くなる」という2点の条件を提示。客側はこれらを承諾し、かくして話題のPS4が買い取られたのだった。
「ジャンク品」として販売された商品が最終的に問題なく起動する様子を受け、ハードオフの「検品不足」を疑った人もいるかもしれない。しかし、実際はその逆である。
当時、商品検品に当たった担当者は「こちらでできる範囲の動作確認を行なった上で販売させていただきました」「通電していることは確認がとれていたため、本体の知識があり、部品交換などの対応のできる方であれば、直る可能性は十分にあったと思います」と、商品の状態を振り返っていたのだった。
4,400円(税込)という販売価格についても「PS4に関しては現在、通常動作が見込める商品でも全体的に値段が下がっていたため、設定金額は至って妥当と判断しています」と補足している。
さらに、担当者は「他のお客様からも『ジャンク品で売られていたオーディオ等をいじったら動いたよ』といったお声を何度もお聞きしているため、今回も『修理をしたら直った』というケースかと思われます」と、過去の事例についても説明しており、ハードオフ側では「修理できる方どうぞ」といった意味も込め、ジャンク品を販売している側面があるのだろう。
これらの説明に加え、取材の最後に「ハードオフといたしましてはこれからも、宝探しのようなワクワク感を提供できればと思います」とのコメントが得られたのが非常に印象的であった。
正にハードオフを象徴する、夢の詰まったメッセージと言えるだろう。ハードオフドリーム未体験の人はぜひ、ハードオフ店舗を散策してみてほしい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
ゾンビの集団に襲われたときに立てこもりたいハードオフ店舗は八王子大和田店。
・合わせて読みたい→3歳児が入ると消滅するビュッフェ、その理由に衝撃走る 店の謎ルール「8文字」に疑問の声
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)