杉村太蔵、政策活動費の改革を訴えるも… 議員時代を問われ「返す言葉がない」
巨額の政策活動費が問題視されている古巣の自民党に、杉村太蔵が自虐を交えながら…。
自民党で相次ぐ金権スキャンダルに、元自民党衆議院議員の杉村太蔵が、4日生放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)でコメント。自虐を交えながら、政策活動費や調査研究広報滞在費の改革を訴えた。
■今度は巨額の政策活動費
安倍派の裏金疑惑で派閥が解散するなど大揺れの自民党だが、その後は新たに政策活動費の巨額支出が判明。
二階俊博元幹事長が5年間で50億円も金額を受け取っている他、2022年だけで茂木敏充幹事長が10億円弱など、幹部15人に総額14億超が配布されていることが問題視されている。
VTRに登場した泉房穂元明石市長は、「裏金活動費」「金権政治費」などとこれを批判。さらに、宮崎謙介元自民党衆議院議員、山下貴司元法務大臣は、使い道に関する実態を明かしていった。
■「政治のお金って他にも」
政策活動費は政党が党幹部に寄付するものは政治資金収支報告書に記載義務があるが、党幹部から議員個人に配るものは記載義務がない。
また、非課税で領収書も不要なため、裏金の温床になっているのではとして、元官僚の岸博幸氏は「公の裏金」と批判。
問題点が続々と指摘される中、杉村は「こういう、領収書のいらない政治のお金って他にもあるんですよ」「例えば、文通費。議員個人で貰う文書通信交通滞在費。今ちょっと名前変わってるんですけど、毎月100万円」と調査研究広報滞在費に触れた。
■自虐で爆笑をさらう
杉村は「これ全然、領収書いらない。で、この政策活動費も領収書いらないと」「やっぱり、きちっと、どういうふうに使われたか、ちゃんと報告したほうがいい」と、使途を明確にするよう訴えかける。
具体的には「クレジットカードとか渡せばね、一発で解決するんですよ」としたが、「じゃあ、『何で議員のときそれ言わなかったんだ!』と言うと、返す言葉がない」と自虐すると、スタジオには爆笑が起きた。
■議員時代の本音と問題点も
その後、爆笑問題の太田光が「まさにそれが、議員のときは言えないものなのか」とたずねると、杉村は「言えないっていうか、自分たちの首を絞めることは、そうなかなか実現しないっていうか」と答える。
岸氏からも「太蔵くんも、議員のときは嬉しかったはずなんですよ。領収書いらないから。そうでしょ?」とたずねられ、「嬉しかったと言うか、まぁ便利ですよね」と本音を吐露。
これには、元議員の経験談から、「文書通信交通滞在費の一番良くないのは…」「本来、お給料の講座と経費の口座って別々にしなきゃいけないのに、同じところに入ってくるわけ」「だから第2の給料って勘違いする奴もいるわけ」と問題点を指摘している。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)